症例詳細

腎周囲偽嚢胞

種 類 猫 MIX
年 齢 不詳 10歳以上
診療科目 内科 
症 状 食欲不振と元気消失、血尿を主訴に来院
症例の概要

腎周囲偽嚢胞は腎臓周囲の膜と腎臓の間に液体が溜まる疾患である。

検査結果

腹部触診にて腹腔内に巨大な嚢胞状物を触知

腹部レントゲン検査、エコー検査にて腎臓周囲に嚢胞を認めた

嚢胞内の液体の性状検査はTP:0 比重1.006 CRE1.7であった

腎臓FNAを実施。細胞に異形成は認められなかった。

後日、腎機能検査のために静脈性腎尿道膀胱造影X線検査を実施。

両腎、尿道ともに異常所見は見られなかった。

タカギソラ2 タカギソラ1

タカギソラ4 タカギソラ3

治療方法

嚢胞に翼状針を刺し液体を抜去した。

3~4週間で液体が貯留するためその都度抜去を行った。

術後の経過

液体が貯留すると食欲が低下するため適宜抜去を実施している。

手術は望まれていないためQOLを維持できる範囲で液体を抜去していく。

今後貯留が早くなることも考えられるため、その際は被膜の切除等次の治療の検討が必要である。

症例について

腎周囲偽嚢胞は腎臓周囲の膜と腎臓の間に液体が溜まる疾患である。

後腹膜由来のため偽嚢胞と呼ばれる。

高齢の猫で見られるが、発症はまれで、原因もわかっていない。

液体が増え、嚢胞が大きくなると腹腔内の臓器を圧迫し食欲不振や元気消失などの症状を示す。

治療は定期的な貯留液の抜去や、外科手術による被膜の除去が挙げられる。

ただし、高齢な猫に発生し、腎障害を伴う症例もいるため外科手術を実施する際は全身麻酔に注意が必要である。

獣医師 山田 一斗

淀川中央動物病院

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