症例詳細

肥満細胞腫(続き)

種 類 フレンチブルドック
年 齢 7才
診療科目 腫瘍科 
症 状 手術当日の状態:体調に問題は無かったが、腫瘤は少し大きくなった気がするとのことであった。

検査結果

手術内容:まず内臓やリンパ節への転移を調べるために造影CT検査を行い、その後に腫瘤を外科的に切除した。肥満細胞腫は水平マージン2~3cmが理想だが、前肢にできた腫瘤だったため皮膚が寄るギリギリのマージンにて切除を行った。切除した腫瘤は組織病理学的検査およびC-Kit遺伝子検査を外注した。

治療方法

肥満細胞腫はグレード分類が行われる。腫瘍を外科的に完全切除できた場合、再発および転移の可能性は、グレードⅠでは10%以下、グレードⅡでは20%以下である。しかし、グレードⅢとなると80%以上となる。また術後4年生存率はそれぞれ83%、44%、6%となる。肥満細胞腫はリンパ行性に転移し、所属リンパ節→肝臓脾臓→骨髄末梢血が一般的な流れである。リンパ節をスキップして肝臓等に転移しないという報告もある。抗がん剤は高グレードの場合や転移、多発性が見られた場合に行う。ビンブラスチンとプレドニゾロンあるいはCeeNUとプレドニゾロンの併用して投与する。もしc-Kit変異が認められた場合イマチニブなどの分子標的薬が著効する可能性が高い。皮膚の肥満細胞腫は90%が外科的にコントロールでき、完全切除ができていなかったとしても抗がん剤を併用することで予後が長いとの報告がある。

 

術後の経過

本症例は組織病理学的検査にて肥満細胞腫との確定診断および外科的に完全に切除できているとのことであった。またCT検査では転移は認められず、c-Kit遺伝子変異はないとの報告であった。しかし、浅頸リンパ節の軽度の腫大が見られることから、今後さらに大きくならないか経過観察が必要である。手術後の経過は良好で抜糸も終わり、3~6か月ごとの検診にて肥満細胞腫の再発や転移がないかチェックしていく必要がある。

淀川中央動物病院

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