症例詳細

猫の尿管結石

種 類 スコティッシュフォールド
年 齢 2歳
診療科目 外科 
症 状 毎日、点々と血尿をしていて、尿漏れもあり、排尿時はとても苦しそう。半年前から療法食にて加療中だが、一向に良くなる気配がないとのこと。セカンドオピニオンで来院されました。
症例の概要

今回は、一般的には遭遇することの少ないとされる猫の尿管結石についてご紹介します。当院ではさまざまな症例に合わせた手術法で対応させていただいております。

検査結果

血液検査にて腎数値上昇を認め、腹部レントゲンにて右の尿管、膀胱、尿道に十数個の結石を確認しました。腹部エコー検査では、右腎盂拡張、右尿管拡張、膀胱粘膜の肥厚を認め、各所に結石を確認しました。尿検査では、結晶、細菌ともに確認されませんでした。

治療方法

腎臓摘出も検討しましたが、細菌感染を疑う所見を認めなかったこと等から、単純に尿管切開し結石を除去。次に、膀胱、尿道内の結石を完全に取り除き、腹腔内洗浄後、閉腹しました。

術後の経過

術後は、自然排尿で管理、静脈点滴と抗菌、療法食にて上記臨床症状は消失しました。腎盂、尿管拡張もかなり軽減され、術後1週間で通常の生活に戻っています。摘出した結石は、分析の結果、シュウ酸カルシウム。術後2か月を経た現在、療法食を継続し、定期的な検診に元気な姿で来院いただいています。

症例について

猫の尿石症は下部尿路系に発生することが多いとされ、今回ご紹介させていただいた、尿管、つまり上部尿路系の発生は少ないものとされています。しかし、当院ではご紹介症例、転院症例も含め、遭遇する機会が、特にここ数年で多いように感じています。今回紹介させていただいた尿管結石はもちろん、尿石症は猫に限らず、発見が遅れてしまいがち、見過ごされがちな疾患です。健康診断で偶然発見されることも多く、残念ながら、血液検査だけではわからないことが多いものです。私は、常々、健康診断は血液検査だけではなく、レントゲン検査、エコー検査を併せて実施していただくことをお勧めしています。ご自身の愛猫、愛犬の健康のため、どうか、健康診断は血液検査だけでなく、上記画像検査も併せて実施してあげてください。愛猫、愛犬のため、心から私が関わる猫さん、犬さんの健康を願う、高野(儀)からのお願いです(^^)

淀川中央動物病院

〒532-0002 大阪市淀川区東三国6-12-6
地下鉄御堂筋線「東三国駅」北口から徒歩10分

年中無休
午前診 9:30~12:30
午後診 16:30~19:00
  • 病院へのアクセス
  • お問い合わせ番号
  • 病院へのアクセス
  • よくある質問
淀川中央動物病院の案内へ