椎体骨折
種 類 | 猫 |
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診療科目 | 外科 |
症 状 | 交通事故にあった猫ちゃん。後肢がマヒしていました。 |
- 症例の概要
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椎体の骨折の原因は交通事故で急に骨折することや、腫瘍や内分泌疾患などで徐々に骨が弱り骨折する(病的骨折)があります。我々臨床の現場では椎体骨折のほとんどの原因は交通事故で、稀に腫瘍による二次的骨折に遭遇します。
検査結果
椎体が完全に変位し脊髄は断裂していました。(上)
治療方法
脊髄の機能回復は見込まれない状態でしたが、その後の疼痛の軽減や看護ケアのし易さを考慮し、椎体固定術を行うことになりました。
椎体固定のポイントは最低2種類の固定具(ピン・スクリュー・プレートなど)を同時に使うことです。
今回はスクリューを用いたプレート固定法と同時に棘突起(脊椎の背中側の突起)をワイヤーで固定しました。
症例について
椎体とは背骨のことをいい、頸椎・胸椎・腰椎・仙椎・尾椎といった場所に分類されています。
ヒトは頸椎7個、胸椎12個、腰椎5個から造られており、犬・猫は頸椎7個、胸椎13個、腰椎7個で動物種により若干の違いがあります。
椎体の骨折の原因は交通事故で急に骨折することや、腫瘍や内分泌疾患などで徐々に骨が弱り骨折する(病的骨折)がありますが、我々臨床の現場では椎体骨折のほとんどの原因は交通事故で、稀に腫瘍による二次的骨折に遭遇するといった具合です。