症例詳細

急性嘔吐で試験開腹した一例

種 類 オシキャット
年 齢 17歳
診療科目 内科 
症 状 突然の頻回嘔吐を呈し、来院。各種スクリーニング検査ではリパーゼと肝数値の軽度上昇を認めたが、確たる原因は掴めなかった。
制吐と点滴にて加療したが更なる嘔吐を認めたために入院管理とし経過を観察した。
症例の概要

急性嘔吐の症例で精査に踏み込み、現在は病理結果を踏まえ経過を観察中である。

検査結果

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精査としてまずバリウム造影検査を実施したところ、通過を確認した。

オーナー様と相談し、更なる精査のために胃ー十二指腸の内視鏡検査と試験開腹を実施した。

内視鏡では十二指腸の軽度の浮腫を、試験開腹では腸間膜リンパ節の腫大を認めたためにそれぞれ採材し病理検査に供した。

病理検査では十二指腸は「軽度のリンパ球形質細胞性腸炎」、腸間膜リンパ節は「好酸球浸潤を伴う反応性リンパ節」の結果であった。

治療方法

入院管理で制吐治療をしても嘔吐を認めた為に試験的に単回のステロイド注射をしたところ、以降は嘔吐なく

食欲も増加したために一旦退院とし引き続き経過観察をしている。

 

 

術後の経過

今後は食事反応性腸症やIBDなどを考慮しつつ診断をすすめていく予定である。

本症例では、オーナー様に積極的な検査をご希望いただいたこともあり確定診断はできていないものの

疾患の本質には近づきつつある。

診断前にステロイド治療をしたら開腹することは無かったかもしれないが、疾患がマスクされてしまい診断という最も重要なプロセスから遠ざかってしまったと思われる。いわゆる「よくわからないけど効いた」状態である。

様々な理由から現実的にそうせざるを得ない場面も勿論あるが、やはりまず検査ステップを踏んで正しい診断に向かうという

基本の重要さを改めて感じた一例である。

 

獣医師 木村

 

淀川中央動物病院

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