症例詳細

子宮蓄膿症(腹腔内破裂)

種 類 ミニチュアダックスフンド
年 齢 16歳
診療科目 内科  外科 
症 状 7月末に他院にて子宮蓄膿症の診断を受けたが、高齢であったために内科治療を選択した。
10日ほどは点滴および抗生剤の加療によって良好に維持していたが突如の虚脱を呈したため当院を受診した。
症例の概要

子宮蓄膿症の内科治療途中に破裂した症例である。外科手術後に内科的管理下で今も闘病中である。

検査結果

スクリーンショット 2019-08-15 16.17.31スクリーンショット 2019-08-15 16.17.39

超音波検査から子宮角の腫大と一部腹腔内脂肪の高Echo化が認められたために子宮蓄膿症および破裂とそれに伴う腹膜炎の発生を疑った。

 

治療方法

スクリーンショット 2019-08-15 16.21.13スクリーンショット 2019-08-15 16.21.19

腹腔内には全体的に微量ではあるが膿様の液体が貯留していた。子宮は壁の水胞化が散見された。

子宮卵巣を摘出後に腹腔内を十分に生食洗浄した後、ドレーンチューブを設置して常法通り閉腹した。

術後の経過

術後や翌日午前中は快方に向かったが、以降強い疼痛症状を呈しているために十分な鎮痛と抗生剤治療にて加療中である。

またドレーンチューブによる術創汚染の可能性も考え、排液が少なくなった段階で抜去した。

引き続きやるべきことを全て実施し、あとは症例の体力勝負という状況である。

症例について

今回のケースでは、子宮蓄膿症(開放型)の診断時点で内科治療を選択したことが大きな分岐点となった。

教科書的な話だけではなく、現実には様々な要素(思い入れ、ご家族の哲学、費用、環境…etc.)を基に内科治療を選択し、結果的に治癒に成功している子宮蓄膿症症例は存在する。

内科治療を選択した当時の判断の是非を後医が問うことは出来ないが、破裂前に摘出した場合は今の腹膜炎の苦しみを味わうことは無かったことは事実である。

獣医療として子宮蓄膿症は一般的な疾患ではあるが、治療方針次第では様々な結果が生まれることを改めて認識させられる。

 

獣医師 木村

淀川中央動物病院

〒532-0002 大阪市淀川区東三国6-12-6
地下鉄御堂筋線「東三国駅」北口から徒歩10分

年中無休
午前診 9:30~12:30
午後診 16:30~19:00
  • 病院へのアクセス
  • お問い合わせ番号
  • 病院へのアクセス
  • よくある質問
淀川中央動物病院の案内へ