症例詳細

健康診断で見つかった貧血、低アルブミン血症

種 類
年 齢 12歳
診療科目 内科 
症 状 食欲はあるが痩せてきた
症例の概要

元気食欲はあるが、徐々に体重が減少していた症例です。血液検査にて貧血や低アルブミンなどの異常が見つかりました。下痢やおう吐など大きな症状がなくとも、健康診断にて異常を早期発見ができる場合があります。当院では春の時期にはフィラリア検査を兼ねた健康診断を実施しておりますので、この時期にぜひ検査してみてください。

症例について

ワクチン希望で来院された12歳のパピヨンの女の子。

元気食欲はあるものの、最近トリミングにて痩せてきたと指摘されたとのこと。そのため、フィラリア検査も兼ねた健康診断を行うことになりました。

身体検査ではBCS2で、歯石が重度に付着していました。

 

血液検査の結果、

•貧血(Hct25.7%)

•低アルブミン(2.0),低コレステロール(67)

CRP>7.0

と、いくつかの異常値が見られました。

 

これらの原因をつきとめるために、画像検査に進むことになりました。

腹部超音波検査では、十二指腸において軽度のリンパ管拡張が疑われるような所見が見られました。

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尿検査では蛋白漏出は軽度であったため、腸からの漏出が疑われました。

 

以上のことから

•重度の歯石による口腔の慢性炎症からの貧血

•蛋白漏出性腸症

が疑われました。

このまま貧血の進行および低アルブミンの進行が続くと腹水が溜まるなど危険な状態になるため、後日麻酔下での内視鏡バイオプシーおよびスケーリング・抜歯を行いました。

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内視鏡検査では、十二指腸において粘膜の浮腫および白色の絨毛が見られ、病理検査の結果[軽度のリンパ管拡張を伴うリンパ球形質細胞性十二指腸炎]と診断されました。

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スケーリング後、Hct32.7%,Alb2.2,CRP3.2と数値の改善がみられました。

しかし、依然として低アルブミンであったため、リンパ管拡張症の治療としてステロイドの投薬および低脂肪食をスタートしました。

 

治療開始から3週間後、アルブミン、コレステロール、CRPは正常値まで回復しました。

現在ステロイドの量を減らし、維持しているところです。

 

このように大きな症状が出ていなくても血液検査で異常がみつかる場合があります。

皆さんもこの時期に健康診断をしてみてくださいね。

 

淀川中央動物病院 藤木

淀川中央動物病院

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