症例詳細

循環器の病気

種 類 循環器の病気
診療科目 循環器科 
症例の概要

循環器疾患のお話
循環器疾患は、早期発見、投薬により、病気の進行や症状の発現遅らせることができます。

症例について

今回から数回に分けて循環器の病気について書こうと思います。

いわゆる「昔」と比べ、環境や食生活の改善、予防法の確立などにより、寿命が延長し、それに伴って犬の心臓病やがんの発生も増加しています。特に心臓病は、寿命の延長によって犬の死亡原因の上位を占めています。また心臓病の好発犬種も存在します。

 

心臓は、血液を全身に送るポンプの役目をしています。

右心房、右心室、左心房、左心室の4つの部屋に分かれており、動脈血が通る左側(左心房・左心室)と静脈血が通る右側(右心房・右心室)はお互いが混ざらないように壁で仕切られています。

全身をめぐって二酸化炭素を運んできた静脈血は、右心房に入ります。

そして、右心室から肺動脈を通って肺へ送られ、ガス交換(呼吸)により酸素を受け取ります。

その血液(=動脈血)は、肺静脈を通って左心房に戻り、左心室から再び全身へ送り出されます。

 

正常な心臓な役割は

①心拍数を一定に保つ

②血圧を一定に保つ

③心臓に戻ってくる血液量を一定に保つ

④収縮する力を一定に保つ

⑤全身をめぐる血液の量を一定に保つポンプ機能を維持する(心拍出量)

などが考えられます。

したがって心臓が悪い場合は、心拍数、血圧、戻ってくる血液量、収縮する力のいずれか、あるいはいくつかが異常を呈している状態です。

その結果、心拍出量が減少することになります。

 

循環器疾患には先天性のもの(誕生と同時にみられる心臓病)と、後天性のもの(生後、加齢に伴って現れる心臓病)があります。

発症率を年齢別にみると、3歳では1.1% →6歳で4.1% →8歳で8.1% と年齢と共に発症率は増加しています。9歳以上では14.4%と高い値になります。(アニコムどうぶつ白書2013より抜粋)

人の循環器疾患の発症率と比較すると、犬の7歳以上に相当する45歳以降に上昇の傾向がみられており、人と犬では同様の傾向があるようです。

 

心臓病の臨床兆候としては、運動不耐性(50.0%)、発咳(42.3%)、呼吸促迫(17.3%)、呼吸困難(13.5%)、チアノーゼ(13.5%)、失神(3.8%)などが挙げられます。

そして臨床的には3ヵ所から心音(心雑音)を確認します。

心雑音の聞こえ方もいろいろな種類があり、聴診によって、心臓のどの部位にどんな現象が生じているのか想定し、レントゲンやエコー検査にて疾患名や病期ステージを決定しています。

 

循環器疾患は、早期発見、投薬により、病気の進行や症状の発現遅らせることができます。

日頃から、運動時の様子などをこまめにチェックし、定期的に健康診断を受けましょう。

また散歩に行きたがらない、疲れやすいなどの症状がみられた場合には、早めに受診しましょう。

 

 

淀川中央動物病院 本田

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