症例詳細

食道内異物について

種 類 ヨークシャー・テリア
年 齢 14歳
診療科目 外科 
症 状 おやつ(硬いジャーキー)を食べている途中で急に食べるのをやめ、それ以降全くごはんを食べなくなったというワンちゃん。

吐き気や吐出はなく排便排尿もできているとのことですが、元気が無く食欲がまったく無い(ただし、水は飲む)とのことでした。
症例の概要

食道内異物とは、食道に食べ物もしくは食べ物以外のものが詰まってしまうことをいいます。
犬・猫で時折みられ、一般的に食道内異物の原因となるものには骨やジャーキー、ボールや桃の種、梅干しの種などがあります。
食べ物を丸呑みしてしまうわんちゃんネコちゃんには、大きく固いおやつなどをあげる場合、注意が必要です。また食べ物以外にも、おもちゃやヒモなど何でも口に入れてしまう癖のあるコには、手の届くところにものを置かないなど注意していきましょう。

検査結果

 
上の症状はおやつを食べてから急に出たもので、それまでは普段通りであったこと、おやつを食べた後に首元を掻くようなしぐさをしていたこと、口の中は傷など無くきれいであったことなどから、 バリウム検査で食道の状態を確認することになりました。

 

バリウムを飲んだ直後のレントゲン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バリウムを飲み20分経過したときのレントゲン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1枚目のレントゲンはバリウムを飲んで直後のレントゲンです。矢印の場所が横隔膜手前の食道になります。バリウムが白く残っているのがわかると思います。

 

そして、2枚目のレントゲンは、バリウムを飲んで20分経過したレントゲンです。腸の方までバリウムが流れてきているにもかかわらず、矢印の横隔膜手前の食道にまだバリウムが残っているのがわかります。

 

 

以上のことから、食道内異物の存在が疑われたため、内視鏡検査を行いました。

すると、レントゲンでバリウムが残っていた場所と同じ位置に食道内異物が確認されました。

治療方法

内視鏡下でこの異物の摘出を行い、食道を観察したところ、異物があった部分の食道粘膜の損傷がかなり激しかったため、この後も食道炎に対する治療を継続的に行っています。

 

内視鏡で確認された食道内異物

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

異物摘出後の食道

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

症例について

食道内異物とは、食道に食べ物もしくは食べ物以外のものが詰まってしまうことをいいます。

 

犬・猫で時折みられ、一般的に食道内異物の原因となるものには骨やジャーキー、ボールや桃の種、梅干しの種などがあります。

 

多くは食道が狭くなる場所(胸郭入口、横隔膜付近)で異物がとどまり、前にも後ろにも進まなくなって吐出(食べた直後にそのままフードを吐き出すこと)やよだれ、嚥下痛(飲み込むときに痛みが生じる)、食欲不振、吐き気などの症状がみられます。

 

大きなもので完全に食道が閉塞してしまう場合には急性の症状を示すのに対し、小さなものでは全く症状を示さないか、固形食では吐出をするが流動食では吐出しないなど様々です。

 

 

今回のワンちゃんは硬いジャーキーを丸呑みしたことで、食道に詰まらせてしまいましたが、特に食べ物を丸呑みしてしまうわんちゃんネコちゃんには、大きく固いおやつなどをあげる場合、注意が必要です。

 

また食べ物以外にも、おもちゃやヒモなど何でも口に入れてしまう癖のあるコには、手の届くところにものを置かないなど注意していきましょう。

淀川中央動物病院

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