症例詳細

軟口蓋切除

種 類 短頭種
診療科目 外科 
症例の概要

熱中症予防のための軟口蓋切除手術

症例について

記録的に雨が少なくなりそうな6月、気温も湿度も高いという過ごしにくい日が続いていますが、体調など崩されていませんでしょうか?

これからの季節は、ワンちゃんにとっても大変です。皮膚病、熱中症など、夏の来院が増える病気もいくつかあります。

 

その中でも熱中症は、特に短頭腫(パグ、フレンチブルドック)の子にとって発症リスクがかなり高い、怖い病気です。

呼吸器(喉)の特性により、体格に見合った呼吸ができず、効率よく体内の熱を外に逃がすことができないからですが、これらの特性は、犬種の特徴そのものでもあるため、生涯つきあっていく、特に夏は体の熱が上がらないよう気をつけながら生活することになります。

ただ、状態によっては、手術である程度呼吸環境の改善をはかることもできます。

気管の上に「軟口蓋」という、文字通り気管に蓋をするような組織があるのですが、短頭種のワンちゃんでは、この軟口蓋が非常に長くなることがあり、軟口蓋が気管を塞いで中に入り込み、呼吸状態を悪くさせる一因となります。

軟口蓋が長くなっている場合には、短く切って、気管の入口を塞ぎすぎないようにする手術が適応となります。同時に、鼻孔(鼻の穴)が狭く、ほとんど塞がっているような状態であれば、穴を広げる手術を実施することもあります。

もちろん麻酔が必要であり、呼吸にハンデを抱えたワンちゃんの手術にはリスクが伴いますし、軟口蓋を切った後も、長い年月のうちにまた少しずつ軟口蓋が伸びてしまうこともあるのですが、それでもかなり呼吸が楽になることが殆どです。

 

先日も、興奮するとガーガー音がひどくなり呼吸が苦しくなってしまうフレンチブルドッグさんが、軟口蓋切除の手術を受けました。

↓手術後の軟口蓋部分です。気管チューブの上、カットされているのがわかると思います。かなり軟口蓋が長かったため、半分くらいの長さになりました。

 

 

 

 

 

↓カットした軟口蓋。左右に牽引のための支持糸がついています。

 

 

 

 

 

手術後、検診に来てもらうと、いつも興奮してしまう診察台の上でも、比較的呼吸音が楽そうでした。日常生活でも呼吸が楽になったとのこと。

夏場の呼吸がもう少し楽になればなあ・・・と思っている短頭種の子も多いと思いますが、このように手術で対応できる場合もありますので、お気軽に相談していただければと思います。

淀川中央動物病院

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