症例詳細

犬の若年性低血糖

種 類 トイプードル
年 齢 1ヵ月齢
診療科目 内科 
症 状 外出して帰宅したところ、ぐったりしていたとのことで来院されました。
症例の概要

低血糖の原因はさまざまありますが、今回は子犬で見られた低血糖についてです。

検査結果

来院時、虚脱状態でした。血糖値を測定すると16mg/dlと非常に低値を示していました。

パルボウイルスの簡易検査は陰性でした。

 

治療方法

すぐに血管を確保し、糖液を静脈留置からゆっくりと注射したところ、活動性が少し現れ、血糖値も上昇しました。

その後は入院にて、糖液を混ぜた静脈点滴を流しました。

虚脱状態で来院しましたが、血糖値が上昇し動きが出てきた時点で食事を与えるとしっかりと食べました。

 

翌朝、便検査をしたところコクシジウムという寄生虫が認められたため、この駆虫も実施しました。

図1

 

 

 

 

 

 

 

 

入院中の食事の食いつきは良好で、成長期に必要なカロリーを満たすよう頻回に分けて与えました。

 

術後の経過

低血糖が改善することで、子犬らしい活動性が見られ、オモチャで遊ぶところも見られるようになりました。

糖液の補充を終了しても血糖値は安定し、食事も必要量を食べていたため退院とし、通院にて治療経過をみることにしました。

以降は少しずつではありますが体重増加も認められ、しっかりと成長しています。

 

症例について

血糖値が60mg/dl未満に下がっている場合を低血糖と言いますが、症状は血糖値が45mg/dl未満になると現れることが多いです。

低血糖による症状は神経障害として見られ、発作、虚弱、虚脱、運動失調などが認められます。

 

子犬の低血糖は、元々食が細い場合や、嘔吐や下痢により生じることがあります。

今回の症例のわんちゃんは、同腹子に食事を取られてしまい、きちんと食事を摂取できていなかった可能性がありました。

食事を摂れない期間が続いたことで低血糖に陥ったと考えられます。

 

なお、子犬で嘔吐や下痢は比較的よくみられます。その際に必ず低血糖になるわけではないのですが、超小型犬の子犬のなかには食が細いわんちゃんが非常に多くみられるようになってきました。

そのまま放置していると気づかないうちに低血糖に陥り、発作が出る場合もありますので早めの受診を心掛けて下さいね。

 

食が細いわんちゃんの場合は、子犬のうちは特に食事を頻回にわけて与えることで、血糖値が下がりすぎないようにする必要があります。初めてでよくわからないという場合は、ご相談くださいね。

 

淀川中央動物病院 獣医師 本田

淀川中央動物病院

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