症例詳細

脾臓の間質腫瘍

種 類 アメリカンコッカースパニエル
年 齢 12歳
診療科目 外科  腫瘍科 
症 状 痙攣をおこしたため夜間病院に来院。
CT検査を行ったときにたまたま脾臓の腫瘍からの出血所見が見られ手術を行いその後の治療のため当院に来られた症例です。

検査結果

チャッピーチャッピー2

手術時の脾臓と腹膜の写真です。

 

脾臓の腫瘍は破裂するまで症状を示さないことが多く、定期的な画像検査で見つかることもあります。

破裂し出血することで、急な貧血による虚脱や発作をおこすこともあり、出血している場合は出血を止めるため、脾臓摘出の手術を行うことが第一選択になることも多くなります。

今回の症例は脾臓以外にも腹膜に播種しており、脾臓摘出に加え腹膜切除を行い。さらにDICを起こしていたため夜間病院で輸血を行ってもらっての当院への来院でした。

病理の検査結果は脾臓の間質腫瘍とのことで、脾臓摘出後の生存中央値は9か月とのデーターもあるような悪性腫瘍でした。

治療方法

オーナーさんと相談の結果、未分化肉腫に効果のあるドキソルビシンによる、抗がん剤治療を行いました。

ドキソルビシンとは抗腫瘍性抗生剤でDNAトポイソメラーゼ阻害薬で、3週間ごとの血管内への投与を5回繰り返すプロトコールで行いました。

血管外漏出を起こすと皮膚や周りの筋肉まで組織損傷を起こす可能性が高く、動く動物達はしっかり状態を見ながら必要な場合は保定をしっかりと行い抗がん剤投与を行いました。

また骨髄抑制もこの症例では強く出てしまったため用量を調整しながらの投与となりました。

 

 

術後の経過

抗がん剤投与5回終了後、9か月後の現在も元気に過ごしており、Xrayや超音波で検査する限りでは再発や転移は確認されていません。

抗がん剤もうまく付き合えば、大きな副作用もなく、QOLの向上につながるため、積極的に行い患者と飼い主さんの関係を悪化させることなく少しでも長く気持ちよく生活できるように手助けができればと考えております。

本症例も中央生存期間を超えた今、少しでも長く 飼い主さんと落ち着いた生活ができることを願っています。

 

淀川中央動物病院 獣医師 福田

淀川中央動物病院

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