症例詳細

胃拡張捻転症

種 類 バーニーズマウンテンドック
年 齢 不明
診療科目 外科 
症 状 散歩後に水をがぶ飲みし、その後嘔吐を繰り返した。腹部膨満とパンティング呼吸も認められました。
症例の概要

胃拡張捻転症は大型犬において多く認められ、食後の急な運動による胃の捻転と胃の拡張に起因する緊急性の疾患です。

検査結果

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主訴および大型犬より胃拡張捻転症を疑いレントゲン検査を実施

レントゲン検査では胃ガスの貯留および不透過性ラインより胃拡張捻転症と診断し緊急手術を行いました。

 

治療方法

img_3347胃の捻転の整復および減圧のため開腹手術を行いました。開腹後胃の拡張捻転および脾臓の捻転が確認できました。脾臓は黒色を呈しており、針を用いて胃を減圧してから脾臓の摘出を行いました。

その後再度針を用いて減圧を行い、用手にて胃の捻転を解除しました。さらに太いチューブを口から胃まで挿入し、胃の内容物を出し減圧を行いました。

胃の壊死が認められないことを確認した後、再発防止のため胃を腹壁と固定し手術を終了しました。術中は状態を安定化させるために十分量の輸液を行いました。

術後の経過

術後はえづき、下痢、白血球数および肝数値(ALTALKP)の増加が認められましたが、経過とともに次第に落ち着いてき5日目には退院しました。

症例について

胃拡張捻転症は胃の捻転と胃の拡張に起因する緊急性の疾患です。正確なメカニズムは解明されていませんが、食事や水を摂取後の激しい運動、大量の空気の嚥下、幽門からの胃内容物の流出障害、胸の深い大型犬などが関与していると考えられています。過度な胃の拡張により腹腔内の血管が圧迫され、血液灌流量が低下します。血液灌流量が低下することによって心拍出量と血圧が低下し、各種臓器の組織還流量の低下、低酸素症や不整脈の原因となります。

今回の症例では幸いにも胃の壊死や不整脈も認められず術後の経過は良好でした。胃拡張捻転症は十分な治療を実施していても術後に急変する場合もあり致死率が高い緊急性の疾患です。大型犬での発生が多く、早食いや食後の激しい運動には注意をする必要があります。

淀川中央動物病院 獣医師 山下

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