症例詳細

肥満と病気

診療科目 リハビリ・予防医療科 
症 状 肥満
症例の概要

肥満とは、体脂肪の過剰な蓄積です。また、糖尿病や関節炎など、多くの病気の発生率を増加させます。

症例について

肥満とは体脂肪の過剰な蓄積です。
1日のエネルギー摂取量がエネルギー消費量を超過し続けたときに肥満は発生します。
つまり、過剰に食べ物を与えすぎたり、屋内に制限された生活の結果、毎日の運動量が減少することなどによって引き起こされます。

 

ホルモンの異常(甲状腺機能低下症、副腎皮質機能亢進症など)や薬(ステロイドなど)によって肥満がもたらされることもありますが、その割合は少なく、全体の5%以下といわれています。

 

食欲があることは健康のしるしだということで、ついつい食物を与えすぎたり、欲しがる仕草がかわいくておやつを与えすぎてしまう…ということはよくあることかと思います。

 

また、肥満であっても、毎日見ているとご自宅のワンちゃんネコちゃんの体型が一般的な体型で、肥満にはなってないんじゃないか?とか、少しぽっちゃりしているくらいかな?と思われることも多いのではないでしょうか。なので、正しく体型を評価し、肥満による病気のリスクについて知ってもらう必要があります。

 

 

犬・猫の体型の評価方法として一般的に用いられるのがBCS(ボディコンディションスコア)です。5段階で評価する場合は下の図のようになります。


 

 

 

 

 

 

肥満によって発生率が増加する疾患としては関節炎、糖尿病、肝リピドーシス、猫の下部尿路疾患(FLUTD)、便秘、循環器障害、また、麻酔や外科手術の危険性の増大などがあります。

 

糖尿病においては、肥満がインスリン(血糖値の上昇を抑えるホルモン)の抵抗因子となることがいわれており、正常に比べて肥満の動物では血糖値を下げるために多量のインスリンを必要としていることがいわれています。

 

肥満時のダイエットについては、1週間に現在の体重の1~2%ずつゆっくりと減量することが推奨されています。

 

この理由は、第一に急激な減量を行うと動物はごく少量の食物しか与えられないため、おねだり行動や食べ物あさりが助長され、ダイエットに対する意欲が落ちてしまうこと

 

第二に1週間に体重の2%以上の減量は健康に害を及ぼすと考えられ、また相対的に脂肪組織よりも脂肪以外の組織の減量が大きくなってしまうこと

 

第三に、急激な体重減少はダイエットを止めたときの体重増加に陥りやすいことがあげられます。

 

減量のための療法食では、エネルギー含有量に対して必須栄養素(必須アミノ酸、必須脂肪酸、ミネラル、ビタミンなど)が相対的に多く処方されており、食物繊維の添加によって満腹感が得られるようにできています。そのため、少ないカロリーにも関わらず必須栄養素を必要量得ることができます。

 

おやつを与える場合には、高カロリーなものが多いため、1日のカロリーの10%以下に抑えてください。

 

ダイエットはヒトでも根気のいるなかなか難しいものですが、動物にとっても同じです。なので、肥満の「予防」が大切になってきます。避妊・去勢手術を受けた動物は特に、エネルギー要求量が著しく減少しますので、エネルギー含有量の低い食餌への変更、量の調節を徐々に行い肥満とそれに伴う病気を予防していきましょう。

淀川中央動物病院

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