症例詳細

犬の肛門嚢アポクリン腺癌

種 類 ミニチュア・ダックス
年 齢 9才7ヵ月
診療科目 腫瘍科 
症 状 トリミングサロンにて肛門絞りの時に近くにしこりがあると言われた、との主訴で来院
症例の概要

肛門嚢アポクリン腺癌(悪性腫瘍)は稀にしかみられませんが、ほとんどが雌に発生します。発生後の腫瘤の増大スピードは急速で、腰部のリンパ節への浸潤も強いです。そのため腫瘍が進行した場合は、排便障害や疼痛を訴えて来院されることがあります。

検査結果

左側の肛門嚢が硬く腫大しており、腫瘍化が疑われたため、当日詳しい検査を行い、手術にて摘出しました。

術後の経過

病理検査の結果、肛門嚢アポクリン腺癌と診断されました。

今回の症例では腫瘤の全摘出が行えましたが、肛門嚢アポクリン腺癌は発生部位が深部であることや、局所浸潤性が強いことから、外科手術による完全摘出が困難を極めることがあります。

個々の症例の進行度や併発疾患などにより治療プランを立てていくことになります。

 

ちなみに、抜糸も行い、術後経過は良好です。当面は転移が生じていないか、要経過観察となります。

症例について

肛門周囲腺腫は、皮膚に発生する腫瘍の中でも発生率が高く、肛門周囲に発生する腫瘍のうち80%以上を占めるとされています。

この腫瘍は多発しますが良性のものが多く、早期に治療さえできれば怖いものではありません。

しかし、残りの20%近くは悪性腫瘍であり、肛門周囲腺腫、肛門嚢アポクリン腺癌が発生したときは、迅速かつ慎重な対応が迫られることになります。

 

 

 

 

 

 

 

肛門周囲腺腫(良性腫瘍)はテストステロンというホルモンに関係して発生するため、去勢手術が有効な治療(さらには予防)になりますが、肛門周囲腺癌(悪性腫瘍)は、去勢しているかどうかに関わらず発生します。

肛門嚢アポクリン腺癌(悪性腫瘍)は稀にしかみられませんが、ほとんどが雌に発生します。

 

肛門嚢アポクリン腺癌は、ちょうど肛門嚢の位置(肛門の4時あるいは8時の位置)の皮下に発生します。

硬く、かっちりとくっついた状態で触れるのですが、元々肛門嚢自体が比較的深部に位置しているため、肛門周囲腺腫のように目で見てわかるようになるには、かなり大きくなった時点となります。

発生後の腫瘤の増大スピードは急速で、腰部のリンパ節への浸潤も強いです。そのため腫瘍が進行した場合は、排便障害や疼痛を訴えて来院されることがあります。

 

淀川中央動物病院

〒532-0002 大阪市淀川区東三国6-12-6
地下鉄御堂筋線「東三国駅」北口から徒歩10分

年中無休
午前診 9:30~12:30
午後診 16:30~19:00
  • 病院へのアクセス
  • お問い合わせ番号
  • 病院へのアクセス
  • よくある質問
淀川中央動物病院の案内へ