症例詳細

肉芽腫性髄膜脳炎疑い

種 類 チワワ
年 齢 6歳
診療科目 内科 
症 状 旋回運動を起こしており、足がもつれてしっかり歩けない 呼びかけても反応がなく 食欲も落ちてきたとのことで来院されました。
症例の概要

肉芽腫性髄膜脳炎(GME)について
生前の確定診断が難しく、脳病理検査によって確定診断がされます。
MRI検査で検討をつけて、内科治療で治療経過を追っていきます。 今回はGMEと診断した一症例を紹介します。

検査結果

身体検査により 左旋回、左目外斜視、左半身姿勢反応の低下などが見られ、状態が良くなかったため、専門病院でMRI検査を受けてもらいました。

MRIの結果は、脳幹部の橋の部分に造影増強効果を示す不整形病変が認められ、活性期の炎症や肉芽形成が疑われ、また脳溝の不明瞭化も認められ、脳圧亢進が示唆された。

この結果から肉芽腫性髄膜脳炎(GME)が第一に疑いました。

治療方法

肉芽腫性髄膜脳炎(GME)は生前の確定診断が難しく、脳病理検査によって確定診断がされます。

鑑別診断としては感染や腫瘍もありますが、他の検査結果や年齢、犬種からこの症例はGMEを疑って免疫療法をスタートしました。

脳圧も高かったことから静脈点滴でマンニトールを流し、内服でステロイドとシクロスポリン をスタートしました。

 

術後の経過

3日後には少しずつ薬の反応が出てきてまずは興奮状態が落ち着いてきました。

1週間後には旋回運動が改善され普段の生活ができるようになりました。

今は、症状を悪化させないように、徐々にステロイドを減らし、シクロスポリン最低用量で維持することを目標に治療しています。

症例について

GMEは突然の脳症状として現れることが多いように感じます。

そして発症部位によって単独で現れるのではなく、例えば脳幹部に病変があれば、意識レベルの低下、旋回運動、中枢性前庭障害、四肢の不全麻痺、頸部の痛みや緊張のような様々な症状があらわれます。

異常な脳症状が出た場合早めにMRI撮影を行い治療をしていく必要があります。

病変が限局的であれば、薬に反応して改善することが多く、予後良好なことも少なくありません。

症状がひどく出るだけに、心配になることが多いですが、しっかり治療すれば日常生活は問題なく過ごせることが多いので、GMEと診断されたらといって、あきらめずに、しっかり治療してきましょう。

 

 淀川中央動物病院  獣医師 福田

 

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