症例詳細

猫の重度脱水と貧血

種 類
年 齢 推定3ヶ月
診療科目 内科 
症 状 野良猫が道端でうずくまりぐったりしているところを拾った。他院にて皮下点滴してもらい一時的に元気取り戻すも再びぐったりしてきたとのことで来院されました。
症例の概要

栄養失調およびノミ寄生による重度脱水と貧血の治療を行いました。

検査結果

来院時には極度に脱水しており四肢先は蒼白で冷たく、全身もぐったりしていました。体表には大量のノミ糞とノミを確認しました。血管確保を行い、血液検査をおこないました。FIVウイルスおよびFeLVウイルスは陰性。貧血(Ht10.2%)と低カリウム血症、肝数値上昇を認め、血液塗抹からは赤血球の再生像および多量のハインツ小体が認められました。身体検査および画像検査から明らかな出血所見は認められませんでした。

貧血の原因として栄養失調のほか中毒性物質の誤食やノミによる吸血が考えられました。

 

治療方法

ノミ駆虫を行ったうえで入院下にて呼吸状態に注意しながら、まずは脱水およびカリウム補正を開始。また脱水が改善されてくると給餌可能となったため鉄剤も投薬。来院時と比べると一般状態は改善してきました。

しかし、自力で血を作るにはもう少し時間がかかる可能性および脱水改善のための輸液により貧血は進んでしまうことから輸血のご相談をし、後日行っていく運びとなりました。

術後の経過

今後は貧血の値が改善していくかどうかを経過観察していきます。また、野良猫かつ幼猫であるため親からの免疫が十分でない可能性もあり伝染病の予防やウイルスのチェックも行っていく予定です。

貧血に関しては中毒の可能性も考慮し現在治療中ですので治療経過については後日更新していきます。

症例について

本症例のようにノミの大量寄生や慢性吸血により貧血を起こす場合があります。またノミの寄生はアレルギー性皮膚炎を引き起こし激しい掻痒感を伴うこともあります。家庭で猫を飼う場合にもしっかりと予防してあげることが大切です。また、本症例は幼い野良猫であり十分な水分や栄養の摂取が困難であったことが重症化につながった可能性、中毒性物質を含むゴミを漁って生活していた可能性も考慮されます。野良猫でなくとも、中毒性物質(薬品、ねぎ類、ぶどう、イカなど)を誤食する危険性は十分にあるため注意してください。

 

獣医師 吉田

淀川中央動物病院

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