症例詳細

猫の消化管腫瘍(腺癌)

種 類
年 齢 12歳
診療科目 腫瘍科 
症 状 臭いのきつい嘔吐、排便回数の減少
症例の概要

猫の腸管に発生する腫瘍はリンパ腫が最も多く(約55%)、次いで腺癌、肥満細胞腫、となっています。 腸管の腺癌は高齢で発生し、猫では多くで10~12歳と報告されています。今回は嘔吐が認められた高齢猫で発見された消化管腫瘍の症例です。

検査結果

他院にて行った血液検査では大きな異常はなく、膵炎と診断されたとのことでした。

当院でもスナップfPLを実施したところ、陽性でした。

腹部エコー検査では、腹部正中やや右寄りに腸管を含むやや高エコーの27mm×20mmほどの腫瘤がみつかりました。

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この腫瘤により腸管が部分閉塞し、嘔吐や排便回数の減少が認められたと考えられました。

治療方法

血液検査、胸部レントゲン検査の結果大きな異常は認められなかったため、全身麻酔下で外科的に切除することになりました。

開腹すると、回盲結腸部分に腫瘤が認められました。

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※画像は彩度を落としています

この部分を切除し、腸管同士を端々吻合しました。

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腸を取り巻く大網に複数の結節が認められ、周囲のリンパ節の腫大も認められたため、一部を切除し病理検査に提出しました。

術後の経過

術後少しずつフードを開始しても嘔吐が認められなかったため退院しました。

病理検査にて腸腺癌と診断されました。

また周囲の組織は腸腺癌の転移病巣との診断でした。

手術から約半年後には癌性腹膜炎による腹水の貯留が認められましたが、それまでは元気に過ごしてくれていたようです。

症例について

猫の腸管に発生する腫瘍はリンパ腫が最も多く(約55%)、次いで腺癌、肥満細胞腫、となっています。

腸管の腺癌は高齢で発生し、猫では多くで10~12歳と報告されています。

また猫の腺癌では87%で部分閉塞ないし完全閉塞がみられたと報告されています。

腸管の腺癌に対する治療の第1選択は外科切除です。

 

症状としては嘔吐や体重減少、メレナが認められることが多いです。

腸管の通過障害や閉塞がある場合には食欲不振、体重減少、嘔吐が見られます。

 

高齢の猫で気になる症状がある場合は、ご相談ください。

 

淀川中央動物病院 藤木

淀川中央動物病院

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