症例詳細

猫の消化管好酸球性硬化性線維増殖症

種 類 スコティッシュフォールド
年 齢 4歳
診療科目 内科 
症 状 食後1-2時間での嘔吐が連日続いている 食欲も落ちている
症例の概要

猫の消化管好酸球性硬化性繊維増殖は2009年に報告された疾患で、まだあまりわかっていないことが多い病気です。

かなり大きな腫瘤を形成するため腫瘍を疑って生検されることが多いですが、腫瘍性病変ではなく炎症性病変です。

検査結果

紫雲丸レントゲンにて、十二指腸付近に6cm×4cmの腫瘤が認められました。

 

 

 

 

 

 

 

 

エコー検査では腫瘤周囲のリンパ節も腫大しており、生検のために試験開腹を実施しました。

開腹すると、腫瘤は腫大した十二指腸であることがわかりました。

膵管や胆管開口部を含んだ部位が腫大していたため切除することはできず、部分生検を行いました。

病理検査結果は、消化管好酸球性硬化性線維増殖でした。

治療方法

プレドニゾロンを使用して治療を行います。

腫瘤は投薬に反応して小さくなりましたが、今回の猫さんはプレドニゾロンにより糖尿病を発症したり肝酵素が上昇するなどの副作用が発現し、コントロールに苦慮しました。

治療開始前

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治療開始1か月後

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治療開始4か月後

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症例について

猫の消化管好酸球性硬化性繊維増殖は2009年に報告された疾患で、まだあまりわかっていないことが多い病気です。

かなり大きな腫瘤を形成するため腫瘍を疑って生検されることが多いですが、腫瘍性病変ではなく炎症性病変です。

幽門、回盲部に好発し、多数の好酸球の浸潤、大型の反応性線維芽細胞、密なコラーゲン線維が混じり合った組織像をとります。

原因は明らかになっていませんが、半数ほどの症例では病巣内に細菌が認められています。

しかし、一般的におこる細菌感染に対する反応とは異なるため、猫に特有の何らかの過剰な免疫反応が起こって形成された病変と考えられています。

プレドニゾロンなどの免疫抑制剤と抗菌薬にて治療を行います。

外科切除後のプレドニゾロンによる免疫制御および抗菌薬投与の組み合わせが望ましいとされていますが、今回のように切除不可能な場合は投薬による治療がメインとなります。

まだ解明されていないことが多い疾患であるため、今後さらなる研究が必要な疾患です。

 

猫さんが吐いているときには、しっかり画像検査を行い原因を見つけていくことが大切なので、ご来院ください。

 

淀川中央動物病院 藤木

淀川中央動物病院

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