症例詳細

猫の多発性嚢胞腎

種 類 スコティッシュフォールド
年 齢 7歳
診療科目 内科 
症 状 2-3日前から食欲がなく、元気もないとの主訴で来院されました。
症例の概要

猫で遺伝性に発生する多発性腎嚢胞の症例について。

検査結果

腹部触診にて腹腔内に大きな腫瘤が触知されました。

レントゲンにて腫瘤は拡大した腎臓であり、超音波検査ではその腎臓は元の構造を失い、多数の大きな囊胞が形成されていました。

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血液検査では腎数値が高く(BUN347,Cre16.7)、多発性嚢胞腎による腎機能不全と診断しました。

症例について

本症はペルシャの家系で多発性する囊胞性腎疾患で、近年ではアメリカンショートヘアなど短毛種でも報告されています。

多発性嚢胞腎は、ヒトでも猫でも腎尿細管線毛に存在するタンパクをコードする遺伝子の変異が原因で引き起こされる疾患です。ヒトでは難病に指定されています。

囊胞が形成されるメカニズムについては、未だに十分解明されていません。

囊胞形成の速度は猫の個体によってさまざまですが、比較的ゆっくり進行し、囊胞の数が少なく大きさも小さいうちは臨床症状を示しません。

囊胞が大きくなると周囲の腎実質を圧迫し、次第にネフロン数の減少を招き慢性腎臓病へと進行していきます。

発症してしまった猫に対しては対症療法が中心となり、囊胞形成を止める根本的な治療法はありません。

この疾患は遺伝性のものであるため、腎臓に囊胞がある猫を繁殖に供さないことにより、本疾患の広がりを止めることができると思われます。

 

淀川中央動物病院 藤木

淀川中央動物病院

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