症例詳細

猫の多発性嚢胞腎

種 類 MIX
年 齢 6歳
診療科目 内科 
症 状 尿が出にくい。昨日から食欲が落ちてきている。とのことで来院されました。
症例の概要

尿閉塞と多発性嚢胞腎で腎数値上昇の症例です。

検査結果

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他院にて昨日尿閉塞の解除をしてきてもらったとのことでしたが、来院時が膀胱がパンパンの状態で来院されました。すぐに尿閉塞の解除を行い、血液検査では腎数値の上昇がありました。 BUN188.9 Cre11.5 K5.5

レントゲン検査では左右の腫大した腎臓が確認でき、超音波検査では腎臓の実質に大小様々な無エコーが多数見られました。

腎数値の上昇は尿閉塞と多発性の嚢胞腎両方からの腎数値上昇と考えられます。

 

治療方法

すぐさま、尿閉解除と腎数値下げるため静脈点滴の入院で管理していきました。根本的に腎嚢胞があるため腎数値どこまで下がるかわからないがまずは点滴で腎数値をモニターしていくことになりました。もう一つ膀胱内に尿カテ挿入し、排尿状態もしっかり管理していくことにしました。

 

多発性嚢胞腎の正確な発生頻度は明らかではないが、ペルシャ系の長毛種猫に多く見られるとされています。形成のメカニズムは解明されていなく特異な遺伝子が関係していると言われています。嚢胞の数は少なく大きさも小さいうちは臨床症状をしましません。嚢胞は大きくなると周囲の腎実質を圧迫し、次第にネフロン数の減少が起きて慢性腎臓病の病態を示していきます。

 

今回の症例では、継続的な静脈点滴で腎数値が下がってきました。今は慢性腎臓病の治療と同様治療を行っています。

今回の症例では他院にて尿閉塞があり腎数値の確認のみで終わっていたようですが、画像検査を行うことで多発性嚢胞腎の診断ができ改めて、しっかりとした検査の必要性を感じることができました。画像検査をしていなければ、腎数値の上昇は尿閉塞からの腎臓への負担が原因としか言えずにいたと思われます。画像検査をすることで多発性嚢胞腎である事をオーナー様へ説明し今後どのように生活していくべきか、理解を深めてもらえたのではないかと思います。

 

獣医師 高野千秋

淀川中央動物病院

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