症例詳細

猫の動脈血栓塞栓症について

種 類
年 齢 8歳9ヶ月
診療科目 内科  循環器科 
症 状 夜中に急に痛がり鳴く。その後両後肢ともに動かなくなった。

検査結果

呼吸促拍、両後肢完全麻痺で来院。両後肢ともに冷感、股動脈圧触知は不可であった。

体温は35.3℃と低下。

心エコー検査を実施したところ拡張末期において心室中隔壁厚が9.7㎜、左室自由壁厚が7.5㎜と心筋の肥厚が認められた。

 

 

治療方法

緊急入院し酸素化。モンテプラーゼによる血栓溶解治療を実施。低分子ヘパリンによる抗凝固治療も行った。疼痛管理としてブトルファノールを使用した。

術後の経過

呼吸状態の軽度改善、疼痛の緩和は認められるも、両後肢の完全麻痺、冷感、股動脈圧の改善は見られなかった。

入院2日目に再度呼吸状態が悪化し意識レベルが低下した。

オーナーの自宅で看取りたいとの希望もあり退院とした。

 

動脈血栓塞栓症は肥大型心筋症でよく見られる合併症の一つである。

閉塞部位により異なるが、主な臨床所見は疼痛、不全麻痺、脈拍欠損、冷感、蒼白である。

死亡率の高い疾患であり、患肢が2肢以上、低体温の症例で死亡率は高くなる。

治療法は血栓溶解療法が挙げられるが、発症3時間以内の投薬が推奨されている。

今回の症例では発症後9時間経っており、治療の反応は乏しかった。

後肢に麻痺が見られたらすぐに病院へ連れて行き可能な限り早く治療を開始すること、

普段から健康診断を定期的に受けて心臓に問題が無いかみてあげることが大事になります。

 

獣医師 山田

 

 

 

 

 

 

淀川中央動物病院

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