症例詳細

猫の低血糖

種 類 雑種猫
年 齢 20歳齢
診療科目 内科 
症 状 1時間前からフラフラしており、倒れて便を漏らす。先ほどからは全く動けなくなりぐったりしている、との主訴で緊急来院されました。
来院時、虚脱しており、多量の流涎が認められ、意識も消失していました。
症例の概要

若齢の犬以外でも低血糖を起こす場合があります。今回は低血糖による虚脱を示し、緊急来院した症例についてです。

検査結果

心拍と呼吸は確認でき、すぐに血管確保と採血を行いました。

血糖値は12と非常に低値であり、低血糖による虚脱が疑われました。確保した血管から糖液をゆっくりと注射したところ、ゆっくりと起き上がり鳴き始めました。

その他の検査では、腎数値の上昇、低カリウム血症を認めました。

その後、糖液を入れた静脈点滴を流しながら定時的に採血を行い状態をモニターしました。

糖液を流しているにも関わらず、血糖値はなかなか上昇せず、意識がうつろになったり、強直性の痙攣が出ることを繰り返し、都度、糖液を補充しながら経過をみました。

治療開始して5時間が経った頃から血糖値の上昇が認められ、以降は一般状態も安定するようになりました。

症例について

今回の症例は、初診で上記の主訴で来院されたため、なぜ低血糖になっているのか緊急対応している際は不明でした。

お話を伺うと、他院にて3年ほど前から糖尿病の治療を開始し、一時期治療を休んだ時期があるが、最近また糖尿病の症状が現れ、インスリンでの治療を再開したとのことでした。

低血糖に陥る病気は多数ありますが、糖尿病の治療で用いるインスリン製剤でも血糖値が下がりすぎ、低血糖を起こすことがあります。

今回の症例では、インスリン注射により血糖値が下がりすぎ、その製剤が長時間効果を発揮しているため、単回の糖液補充では血糖値が上がらず、繰り返しの投与と時間経過が必要でした。

 

インスリン製剤で低血糖を起こしてしまう場合、インスリン製剤の種類や用量が合っていない、インスリン製剤を打つ量を間違えた、混濁が必要な製剤の濃度が一様でなかった、食事をしっかり食べていないのに打ってしまった、など原因はさまざまあります。

上記の症例では、体調安定した後にインスリン製剤の種類を変更し、また用量を調節しました。現在は血糖値は良好に維持でき、糖尿病の症状もうまくコントロールできています。

 

淀川中央動物病院 獣医師 本田

淀川中央動物病院

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