症例詳細

猫の低分化型胃リンパ腫

種 類
年 齢 11歳3ヶ月
診療科目 内科  腫瘍科 
症 状 昨年11月からの嘔吐と食欲低下
症例の概要

低分化型胃リンパ腫と診断した猫に対して化学療法を開始し、現在も継続治療中である。

検査結果

症例は近医にて超音波検査を受けた結果、腫瘍性変化を疑われたため当院へ紹介受診となった。

腹部超音波検査にて胃壁肥厚と構造の消失が認められ、経皮的FNAを実施し検査に供したところ

「低分化型リンパ腫が強く疑われる」と診断された。暫定的に低分化型リンパ腫と診断し、

オーナーと治療方針について相談した結果、UW25変法による化学療法を実施することとなった。

治療方法

選択した治療計画はL-CHOP+NCSUと呼ばれるものであり、米国のノースカロライナ州立大学で作成されたものである。

猫の低分化型リンパ腫は、報告によると対症療法のみでの生存中央期間は5日~2週間であり、早期の治療開始が求められる疾患である。化学療法のゴールドスタンダードは決まっていないが、現時点での報告により最も効果が高いであろうと判断されるドキソルビシンを含んだ多剤併用計画を選択した。

 

 

 

術後の経過

2週目終了時点での超音波検査では、胃壁肥厚の縮小が認められた。

定期的なCBC等のモニターや副作用の発生を減らす併用療法をするために、現在も頻繁に受診をお願いしている。

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症例について

リンパ腫に限らず、悪性度の高い腫瘍に対する化学療法は往々にして費用、通院時間・ストレス、副作用など

コストが非常にかかるために全ての動物に実施できる治療ではないことは事実である。

しかし、治療により得られる完治という結果あるいは寛解により稼げる質の高い時間はご家族にとっても

かけがえのないものになるだろう。

獣医師 木村太思

淀川中央動物病院

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