症例詳細

猫の乳腺癌

種 類 雑種猫
年 齢 約10歳
診療科目 外科 
症 状 どこからか出血していたことで、お腹のできものを発見した
乳腺のしこりが潰瘍化し、出血
症例の概要

猫の乳腺単純癌

検査結果

切除後組織病理:

乳腺単純癌 高悪性の腺癌 

切除部の辺縁では腺癌が取り切れており、リンパ節転移は認めないが、腫瘍細胞の脈管内浸潤あり

治療方法

切除手術。

下腹にかなり広範囲に病変広がっていたため、皮膚再建が可能な範囲で病変とその周囲を切除した。

左右の下腹~鼠径部乳腺を含む。

術後の経過

術創はきれいに治癒し、一か月間は一般状態良好に生活。

手術から一か月後に、両後肢の跛行、右後肢の浮腫み、エコーにて膀胱周囲のリンパ節の腫大を認めた。

癌が広がっていると判断。

その後、約一ヵ月をかけて下腹~大腿周囲に広範囲の腫瘤が発生、元気食低下が進行し、亡くなった。

 

症例について

猫の乳腺腫瘍は、皮膚腫瘍、リンパ腫/白血病についで三番目に多い腫瘍です。

中~高齢の猫に多く、症状は腫瘤に関するものが一般的です。

猫の乳腺腫瘍は9割が悪性でそのほとんどが癌(悪性上皮系腫瘍)です。腫瘍の大きさが、その後の生存期間に大きく影響するとの研究があり、本症例のように来院時に3㎝を超える腫瘤を作っている場合は生存期間が短くなる傾向があります。

治療は根治的手術が適応であり、化学療法も一定の効果があると研究されています。

転移巣が確認されていても、感染や出血している乳癌の緩和治療として切除手術が行われることがあります。

本症例は残念ながら腫瘍の成長速度が速いものでした。

猫たちに長生きしてもらうため、乳腺のしこりかな?と思ったら病院で診てもらいましょう。

獣医師 永嶋

 

淀川中央動物病院

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