症例詳細

猫のノミ症

種 類
年 齢 不明(成猫)
診療科目 内科  皮膚科 
症 状 強い痒み
栗粒性皮膚炎
頭部の掻爬痕、腰背部の脱毛、痂皮

室内で生活しているが、同居猫は外出する
症例の概要

一般的に検出される寄生虫、ノミが引き起こす皮膚炎について

検査結果

全身に容易に発見できる数のノミ寄生を認めました。

ノミによるアレルギー性皮膚炎と診断するには、その他寄生虫、真菌の除外のための皮膚検査が必要です。他にも補助的にIgE値測定、皮内反応などがあります。

今回はシグナルメントや症状などから試験的駆虫療法をスタート。

改善が認められなければ別の疾患・原因を疑い検査していく必要があります。

治療方法

  1.と2.は必須!

1.駆虫 猫ちゃんとオーナーさまに合った、適切な駆虫薬を使いノミ寄生に対処。

2.環境対策 生活環境を徹底清掃!暗くなる家具の隙間やカーペットの中など特に念入りに、連日家の中を掃除機掛け。猫ベッドなども掃除機をかけるか、思い切って捨てるのも〇。

3.痒みのコントロール 強い痒みがある場合は、ステロイド製剤の短期使用。今回は診察時に注射で投与。

4.皮膚の二次感染のコントロール 皮膚のダメージが大きかったため、経口抗菌薬を処方。常在菌の二次的な増殖には外用療法も併用可能。

術後の経過

後日、掻き毟ることがなくなり、穏やかに眠れるようになったとのこと。

 

症例について

単純なノミ寄生による痒みでは、吸血部位が痒くなり、痒みは寄生量に比例します。ノミは人間も吸血し、痒みを引き起こします。

ノミアレルギーではごく少数のノミ、または死骸、糞でも発症するとされ、刺激に対し過剰な免疫反応が痒みや皮膚病変として現れます(赤いぷつぷつはノミの刺傷ではなく皮膚反応です!)。猫が過剰にグルーミングしたり、もともとが少数の寄生だったりすると、ノミ寄生を確認するのが困難なこともあります。

ノミ吸血時に血が凝固しないよう注入されるポリペプチド、酵素などに反応しI型、IV型アレルギーを引き起こすと言われています。

治療の根本は環境からのノミの排除です。

動物にわいていると思われがちですが、卵や蛹は家のすみずみに落ちています。市販の家用ノミ駆除スプレーなどもありますが、卵、蛹は外部からの刺激に耐える力が強く、掃除機で地道にトータル数を減らしていくことが必要です。

また、猫ちゃん自身のノミ予防は継続することが重要です。

 

淀川中央動物病院 永嶋

淀川中央動物病院

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