症例詳細

犬の膵炎

種 類
年 齢 3歳
診療科目 内科 
症 状 前日からの嘔吐、下痢
元気消失
症例の概要

犬の消化器症状の原因となりうる内臓疾患の一つ、膵炎について

検査結果

血液検査 

Lipase 428

Amylase 1736

CRP 1.1

 

画像では腹膜炎所見や腫瘤様病変が膵臓領域にみえることがある

急性腸閉塞の除外は大事

膵炎の最適な診断法はいまだヒトの分野においても研究が続けられている

 

治療方法

入院での静脈点滴治療

術後の経過

入院後、嘔吐・下痢は消失

低脂肪食を開始してからも数値上昇・症状のぶり返しなく経過良好のため退院、通院に切り替え

症例について

犬の膵炎は珍しい病態ではありませんが、様々な危険因子が絡み合うな複雑な疾患です。

人間のように高脂肪食、暴食が誘因に含まれ、感染症、薬剤投与、外傷、遺伝も危険因子になりえますが、はっきりとした原因のわからない特発性が9割と言われています。

急性膵炎と慢性膵炎の病態がありますが、臨床的に重複することもあり、治療の観点からは急性膵炎と急性期慢性膵炎鑑別はさほど重要ではありません。ただし経過、続発症の観点からは重要となってきます。

過剰に活性化した蛋白分解酵素(自己不活化の減少)により、炎症と限局性または広範囲の腹膜炎が起こります。蛋白分解酵素の阻害因子が消費されると、全身でサイトカインの放出がおき全身性の炎症を引き起こします。

治療方法は輸液療法(電解質モニターは重要)と疝痛管理、加えて栄養補給、制吐剤、胃保護剤です。

軽症では外来で対応できることもあり、支持療法に良好に反応しますが、重篤な急性膵炎では死亡率が非常に高くなります。重篤な合併症を発症したり、死に至る危険性のある病気となりえるので、体調の悪いときは早めに受診しましょう。

永嶋

淀川中央動物病院

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