症例詳細

犬の腸毒血症

種 類 柴犬
年 齢 15歳齢(推定)
診療科目 内科 
症 状 午前中に数か所で血便をして横になって倒れている、ぐったりしていて呼吸が荒い、とのことで午後の外来にて来院。
症例の概要

下痢は犬でよく見られる疾患ですが、なかには急性で重篤な症状や経過をたどるものがあり、腸毒血症はその一つに挙げられます。

検査結果

ふらつきながら来院し、神経反射は正常。下腹部の触診にて強い痛みあり。

血液検査では、白血球の異常高値(桿状好中球の著しい増加)、血液濃縮、AST、Lip、CRP値の上昇を認めました。

ワクチン未接種でしたが、パルボウイルス簡易キットは陰性。

腸のエコー検査にて、十二指腸に著しい炎症像を認めました。その他、明らかな腫瘍性疾患は認められませんでした。

治療方法

腸毒血症と膵炎と診断し、入院下にて治療を開始しました。

抗菌薬とインターフェロン注射の投薬と、静脈点滴が治療の主体です。

術後の経過

入院して3日目に消化器症状(嘔吐と下痢)は消失し、5日目にはCRP(全身の炎症の数値)が下がってきたため退院としました。

膵炎も併発していたため、退院後もしばらくは低脂肪の食事を続けました。

10日目には本人の消化器症状や腹部の疼痛が消失し、検査上の異常値がなくなり、治療は終了となりました。

症例について

腸毒血症は、細菌が原因と考えられますが、原因となる病原体が分離されることはほとんどありません。

本疾患は、病歴や身体検査により他の原因による消化器疾患の可能性が除外され、血液検査で著しい白血球の変化がみられる場合に仮診断されます。

今回の症例のように、状態が悪く、発症の早い段階でショックの徴候を示すこともあります。

治療としては、積極的な静脈輸液と抗菌薬の投与にて治療を行いますが、状態によってはさらに踏み込んだ治療が必要となる場合もあります。

 

淀川中央動物病院 獣医師 本田

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