症例詳細

犬の副腎皮質機能低下症

種 類 トイ・プードル
年 齢 10歳10ヵ月齢
診療科目 内科 
症 状 数日前から急激に元気がなくなり何も食べなくなった、おしっこも出なくなったとのことで来院されました。
症例の概要

副腎は左右の腎臓のそばに存在する内分泌器官です。副腎は体の恒常性を維持するために不可欠な糖質コルチコイドおよび鉱質コルチコイドと呼ばれるホルモンの合成と分泌を行っています。副腎皮質機能低下症ではこれらのホルモンが不足することにより、元気消失、食欲の低下、多飲多尿(あるいは乏尿)、嘔吐、下痢、体重減少などの症状が認められます。

検査結果

身体検査および聴診では徐脈および心雑音と明らかな脱水所見が認められた。血液検査では低血糖、肝および腎数値の高値、低ナトリウム血症、高カリウム血症が認められた。レントゲン検査では小肝症と消化管内のガス貯留が認められた。腹部の超音波検査にて小肝症、菲薄化した脾臓、前立腺肥大が認められた。副腎は両側とも検出できなかった。

臨床兆候および血液検査の結果から副腎皮質機能低下症を疑った。状態を安定させた上で翌日ACTH刺激試験を実施し本症と確定診断した。

 

治療方法

初診時は低血糖による発作や高カリウム血症による不整脈や心停止の恐れがあったため強制給仕および輸液療法にて安定化を図った。翌日の確定診断後に不足したホルモンを補うためにフルドロコルチゾン(フロリネフ)およびプレドニゾロンによる治療を開始したところ、元気・食欲が改善した。

術後の経過

残念ながら不可逆的な疾患のため、生涯お薬の内服は続けなければなりませんが健康な子と変わらない生活を送ることが可能な病気です。今後は薬の副作用がないかどうか腎数値および電解質の値を経過観察しながら治療を継続していく予定です。

獣医師 吉田

淀川中央動物病院

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