症例詳細

犬と猫の血液型・輸血前の交差適合試験について

診療科目 内科 
症例の概要

わんちゃんネコちゃんの血液型はヒトのABO式と異なる方法で区別されます。輸血前には交差適合試験を行い、その結果より輸血の適合性や安全性を確認します。

症例について

○血液型について

ヒトの血液型といえば、A型、B型、O型、AB型に分けられますが、わんちゃんネコちゃんの血液型はヒトのABO式と異なる方法で区別されます。

血液型は赤血球に対する抗原(免疫の刺激となるもの)で決定されます。

 

犬の血液型:犬の血液型にはいくつかの分類法が知られていますが、犬赤血球抗原(DEA)による分類であるDEAシステムが最も一般的です。DEAシステムの中で、最も抗原性が高い型がDEA1型であり、DEA1.1、DEA1.2、DEA1.3、null(DEA1(-))といったものに血液型が分けられます。

猫の血液型:猫の血液型の分類法は猫ABシステムとして知られ、A型(A/A、A/B)、B型(B/B)、AB型の3種類があります。日本にいる雑種猫のほとんどはA型であり、B型は10%未満、AB型は非常に稀です。ただし、特定の純血種(ブリティッシュ・ショートヘア、バーマン、レックスなど)ではB型の頻度が増加することがいわれています。

 

 

○輸血が必要なときには

輸血は血液中の赤血球などの量の不足(貧血)、機能の低下時に、その成分を補うことを目的とした補充療法です。その他、血小板減少症、低タンパク血症に対しても適応されることがあります。

ヒトと違って、犬や猫には輸血のための血液バンクがないので、輸血に協力してくれるワンちゃんや猫ちゃんを探し、その中で適合するコを選び出し、採血して輸血するという少し大掛かりな処置になります。

 

輸血前には交差適合試験(クロスマッチ)といわれる検査を行います。適合しない血液を輸血した場合、副反応を起こし、発熱や虚脱、ショック症状が出る危険性があります。交差適合試験では、血液を提供してくれるコ(ドナー)と輸血を受けるコ(レシピエント)の血漿(血液中の液体成分)と赤血球を交差反応(交互に混ぜること)させ、その反応性の有無から輸血の適合性や安全性を確認します。

交差適合試験で適合性が確認され輸血する場合でも、最初はゆっくりの速度から開始し、輸血に伴う副反応が出ていないか確認しながら時間をかけて輸血します。

淀川中央動物病院

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