症例詳細

熱傷(やけど)

種 類
年 齢 4ヶ月齢
診療科目 皮膚科  内科 
症 状 調理直後の鍋に前肢を入れてしまった。
症例の概要

調理直後の鍋に前肢を入れてしまった症例です。重症の場合は命に関わるため、ただの熱傷とはいえ甘く見てはいけません。

検査結果

前肢端5㎝ほどが熱い液体に浸かってしまったようで、肉球が一部剥がれていました。

IMG_7772 IMG_7773

治療方法

水道水にて局所の冷却を行いました。自宅では困難とのことだったため、数日間は通院にて冷却を行いました。

また二次感染を防ぐため抗菌を行いました。

術後の経過

2週間ほどで剥がれた肉球の部分も再生し、治療終了となりました。

症例について

熱傷の中でも炎や高温の熱に直接皮膚がさらされることにより生じるものを、やけど(火傷)と言います。

熱傷は損傷された組織の深さにより以下のように分類されます。

Ⅰ度:表皮のみに限定した熱傷。幹部の発赤と疼痛過敏。

→適切に管理すれば1週間以内に治癒する。

Ⅱ度:表皮及び真皮の一部が損傷。

→深いⅡ度の熱傷が広範囲に及ぶ場合には、全身性の影響がみられる場合もある。

Ⅲ度:熱傷が表皮、真皮および皮下織まで及ぶ皮膚全層の損傷。知覚が消失するため疼痛を生じない。

→体表の20%以上に及ぶと、全身性反応を引き起こすカスケードが発動するため、局所の治療に加えて積極的な内科治療を実施する必要がある。

Ⅳ度:熱傷が筋や筋肉など、より深い部位にまで及んだ状態。

今回の症例は比較的軽度の熱傷であったため治療によく反応してくれましたが、重症の場合は命に関わるため、ただの熱傷とはいえ甘く見てはいけません。

創傷の管理としては、受傷後2時間以内の熱傷は、冷やした生理食塩液や水道水に浸漬するか湿ったタオルで覆う(10~30分程度)などして深部の組織損傷を軽減させます。

過度に冷たい水や氷、保冷剤などを使用すると血管収縮が起こり、血行障害による組織の損傷が悪化してしまうため危険です。

 

寒い季節、ストーブや鍋などの熱源に動物が近づいてしまうことが考えられます。

やけどしたかも?と思ったらなるべく早く来院してください。

 

淀川中央動物病院 藤木

淀川中央動物病院

〒532-0002 大阪市淀川区東三国6-12-6
地下鉄御堂筋線「東三国駅」北口から徒歩10分

年中無休
午前診 9:30~12:30
午後診 16:30~19:00
  • 病院へのアクセス
  • お問い合わせ番号
  • 病院へのアクセス
  • よくある質問
淀川中央動物病院の案内へ