症例詳細

水頭症

種 類 雑種(マルチーズ×トイプードル)
年 齢 6ヵ月齢
診療科目 内科 
症 状 朝食を食べずにぐったりしている グルグル回っている
症例の概要

水頭症とは、脳室やくも膜下腔に過剰な脳脊髄液が溜まった状態のことです。
過剰な脳脊髄液が頭の中の圧力を増加させることで、様々な神経学的な異常が現れます。

検査結果

来院時、横臥し虚脱。触るとキャンキャン鳴く。

頭部の腫脹(特に左のこめかみ)

 

レントゲン検査:頭蓋骨開存、すりガラス状

図2

 

エコー検査:頭蓋内に重度の液体貯留

図1

治療方法

上記の所見から、水頭症と診断。

入院下にて、浸透圧利尿薬とステロイドを静脈内投与。

午後には頭を起こせるようになり、夜間は一時退院しました。

 

翌日来院。明け方近くから頭を動かせなくなり、尿を漏らしているとのこと。

今後の治療(内科・外科、その他自宅での介護)含め、安楽死の希望があり、話し合いの上実施しました。

症例について

水頭症とは、脳脊髄液の産生増加、吸収不全、循環障害などの原因により、脳室やくも膜下腔に過剰な脳脊髄液が溜まった状態のことです。過剰な脳脊髄液が頭の中の圧力を増加させることで、様々な神経学的な異常が現れます。

一般的にみられる症状は、意識レベルの低下、性格や知的行動の異常、盲目、徘徊、てんかん発作などがあります。また脳室の拡大した部分や併発疾患によっては、歩行失調や麻痺などの症状が認められることがあります。

水頭症には原因により様々な分類があり、また無症状の犬も少なくありません。

 

今回の症例を分類すると以下のようになります。

○先天性水頭症 :先天的な脳室系の形成異常(奇形)

○内水頭症 :脳脊髄液の貯留が脳室内で顕著なもの

○症候性水頭症 :頭蓋内圧の亢進のため臨床症状を示しているもの

 

治療としては、外科手術を行う(+内科治療)場合と、内科治療のみで治療をしていく場合があります。

外科手術は、脳にたまった脳脊髄液をお腹の中に流すようにするための手術。

内科治療では、薬剤を用いて脳圧を下げる治療を行います。

 

無症状であったり、軽度の症例であれば内科的治療により治療反応がみられますが、

重度の水頭症では臨床徴候の改善が乏しい場合があります。このような症例では徹底した介護や支持療法を行うことで生存は維持できますが、QOL維持は困難になることも多く見られます。

内科治療で日常生活が送れるようにコントロールできている症例もあれば、今回の症例のように重篤な症状もあり、非常にさまざまな予後をたどります。

 

 

 

淀川中央動物病院 獣医師 本田

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