症例詳細

横隔膜ヘルニア

診療科目 外科 
症 状 横隔膜ヘルニアとは先天性または外傷性に発現する疾患で、先天性の場合は出生後に亡くなってしまう場合が多いため、診断に至ることは稀であり、犬や猫にみられる横隔膜ヘルニアの多くは外傷性に発生し、中でも交通事故による場合が多いと言われています。
腹部が圧迫されることにより、腹腔内圧が瞬間的に上昇し、肺が急速に虚脱するため胸腔と腹腔の圧較差が増大し、横隔膜の最も弱い部分が裂開します。
動物が受けた衝撃の大きさや体位によって裂開の位置やサイズは異なります。

検査結果

今回は11カ月の猫が食が細く食べても大きくならない、また便が出にくいとの稟告で、レントゲンを撮ると以下のような画像が撮れました。

レントゲンを見てみると 心臓陰影の不明瞭化、肺野の背側・右側への偏移、胸腔内における腸管のガスの存在、また腹腔内に胃が確認できません。

このようにレントゲン検査や超音波検査などの画像検査で確定診断が行われます。

治療方法

横隔膜ヘルニアの治療については手術が第一選択になります。

手術は受傷後24時間以内や1年以上経過した場合は致死率が高いと言われており、動物の状態が安定した後に実施する必要がありますが、不必要に延期してはいけません。

今回の猫はいつ受傷したのかは不明ですが、全身状態は安定していたため、すぐに手術を行い、非吸収糸を用いて欠損部の横隔膜を縫合することでヘルニア裂孔を閉鎖することができました。しかし、欠損部が大きいと人工物を入れて再建しなければならない場合もあります。

術後の経過

以下のレントゲンが術後です。

術後は低換気状態を懸念し、酸素室で一晩を過ごしましたが、経過良好で三日目に退院し、食欲も旺盛で徐々に体重も増えてきました。

淀川中央動物病院

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