症例詳細

尿検査について

診療科目 内科  リハビリ・予防医療科 
症例の概要

朝晩がいっそう寒くなってきましたね。 寒い季節になると、特に増加するねこちゃんの病気に、膀胱炎や尿石症があります。これは、寒くなってくると飲水量が減り活動性も落ちることで、濃縮したおしっこが長時間膀胱内に貯まった状態にな

症例について

朝晩がいっそう寒くなってきましたね。 寒い季節になると、特に増加するねこちゃんの病気に、膀胱炎や尿石症があります。これは、寒くなってくると飲水量が減り活動性も落ちることで、濃縮したおしっこが長時間膀胱内に貯まった状態になるためです。

今回のブログでは、そのような尿に関連した病気や、多飲多尿が疑われる病気などのときに行う「尿検査」について簡単に説明したいと思います。

 

 

 

 

 

 

まずは尿の採取方法からお話しします。

<尿の採取方法>

①自宅で採尿してきてもらう場合

・散歩でしか排尿しないわんちゃん→排尿する際に、トレイなどの清潔な入れ物を用いて採取。

(入れ物を用いて採取するのが難しい場合、採尿用スポンジ(ウロキャッチャー。取っ手の先にスポンジがついたもの)もあります)

・家の中で、ペットシーツの上で排尿するわんちゃん→ペットシーツを裏返して敷き溜まった尿を採取。

・固まらない砂+すのこタイプのトイレを使用している猫ちゃん→下にペットシーツを敷かないor裏返して敷き溜まった尿を採取。

固まる砂タイプのトイレを使用している猫ちゃん→砂の量を最小限にし、尿が残るくらいにし、溜まった尿を採取。

*採取した尿は密閉容器に入れて持参していただきます。病院では採尿しやすいようにシリンジポンプをお渡ししています。

② 病院で採取する場合

圧迫排尿や尿道カテーテルによる採取、エコー下での膀胱穿刺(細い針を刺して膀胱から直接採尿)で採取します。

<尿検査>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

色調…尿の色を評価します。赤っぽくないか、薄すぎないか、混濁の有無などを確認します。

尿比重…写真の右側の器具を使用して測定します。尿の濃縮および希釈能をみます。

次に尿試験紙(写真の左側)を用いた検査を行います。

pH…酸性かアルカリ性かによってできやすい結晶(尿結石のもとになるもの)が変わってきます。

潜血…尿中に赤血球あるいはヘモグロビン、ミオグロビンといったものが混じっている場合に陽性になります。潜血反応陽性で、顕微鏡検査では赤血球が認められず、尿の上澄み液が赤またはオレンジの場合は、血色素尿あるいはミオグロビン尿です。

尿蛋白…激しい運動、発熱などによる生理的蛋白尿と、炎症や感染、腎疾患、下部尿路疾患などの病的蛋白尿があります。

尿糖…正常尿には含まれません。糖尿病や一過性糖尿、腎性糖尿、出血などでみられます。

尿ケトン…ケトン体は脂肪の代謝産物です。エネルギー産生に脂肪が動員される場合に増加するため、飢餓または低栄養の持続、コントロール不良の糖尿病などでみられます。

尿ビリルビン…犬では正常でも軽度に排泄されることがありますが、ネコで認められる場合は異常です。溶血や肝細胞障害、肝外胆管閉塞などにおいてビリルビンの代謝異常が起こった際に認められます。

 

 

 

 

 

 

 

次に、顕微鏡を用いた尿の検査です。

 

 

 

 

 

 

赤血球…左の写真。泌尿生殖器の外傷や炎症で多く認められます。

白血球…右の写真。泌尿生殖器の炎症の際に多く認められます。

上皮細胞…種類によっては多数存在することで、膀胱・尿管・尿道付近の炎症または腫瘍を示唆します。

尿円柱…円柱は蛋白質や細胞成分が尿のうっ滞により尿細管内で固まったものです。多量の場合は腎疾患を示唆します。

細菌…菌の感染で多く認められます。尿の採取後、長時間経過し、尿中で菌が繁殖してしまった際にも多くみられることがあります。

 

 

 

 

 

 

結晶…尿結石のもとになるものです。左の写真がストラバイト結晶、右の写真がシュウ酸カルシウム結晶です。わんちゃんネコちゃんに多いのはこの2つですが、その他にもいくつか種類があります。

 

急に寒くなるこの時期、飼い主様も動物さんたちも健康管理には十分気をつけてくださいね。

淀川中央動物病院

〒532-0002 大阪市淀川区東三国6-12-6
地下鉄御堂筋線「東三国駅」北口から徒歩10分

年中無休
午前診 9:30~12:30
午後診 16:30~19:00
  • 病院へのアクセス
  • お問い合わせ番号
  • 病院へのアクセス
  • よくある質問
淀川中央動物病院の案内へ