症例詳細

子宮蓄膿症について

種 類
年 齢 2歳
診療科目 外科 
症 状 急に元気がなくなったとのことで来院されました。避妊手術はしていない女の子です。来院時には発熱も認められました。
症例の概要

子宮蓄膿症は細菌感染による炎症で子宮腔内へ膿液が貯留する病気です。病態が進行すると、腎不全または播種性血管内凝固(DIC)という重篤な状態になり、死に至ることもある怖い病気です。
治療は、外科的に卵巣・子宮の全摘出を行うのが一般的な治療法で最も推奨されます。また、術後の管理も大切です。

検査結果

レントゲンとエコー写真です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少しわかりずらいと思いますが、液体が貯留して膨れた子宮が白っぽいかたまりで見えます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真ん中に写っているのが膀胱で、その下にあるのが液体の貯留した子宮です

 

 

 

 

液体の貯留した子宮です

 

このように液体が貯留し膨れた子宮が確認されました。

治療方法

開腹手術を行い、膿の貯留でパンパンに膨れた子宮と、腹膜炎、少量の腹水の貯留が確認され、子宮・卵巣の全摘出および腹腔内洗浄を行いました。

術後の経過

輸液療法、抗生剤でしっかり管理し、元気になって退院することができました。

症例について

子宮蓄膿症は細菌感染による炎症で子宮腔内へ膿液が貯留する病気です。

犬ではこの病気の多くは発情出血開始後1~2ヵ月の黄体退行期と呼ばれる時期に発症するため、その発症には黄体ホルモン(プロジェステロン)の分泌が深く関与していることが知られています。

犬ではホルモンの影響を受けて肥厚増殖した子宮内膜は、細菌感染が起こりやすくなるため、長期間のプロジェステロンの影響を繰り返し受けた高齢犬(特に出産経験のない犬)でこの病気が多発しやすいといわれていますが、まれに若齢期での発症もみられることがあります。

これに対してネコは、主に交尾による刺激で排卵が誘発される動物であり、その後黄体ができます。よって、黄体期の機会が少ないため、その発症は少なく、また、犬と異なり、若齢で発症するのが多いといわれています。

 

 

子宮蓄膿症では主に、外陰部が腫れて、発情にはみられないような臭いのきつい灰黄色の膿汁や赤褐色の分泌物が排出されます。

そのため、陰部をしきりに舐めたり、寝床のシーツを血膿で汚したりしているのを発見して、気づかれることもあります。

しかし、閉鎖性の子宮蓄膿症という場合では、こういった排膿の症状はみられません。

 

その他の症状としては元気消失、発熱、多飲多尿、嘔吐や腹部膨満が認められることがあります。

 

子宮蓄膿症では、子宮内細菌が産生する毒素により病態が進行すると、腎不全または播種性血管内凝固(DIC)という重篤な状態になり、死に至ることもある怖い病気です。

 

治療は、外科的に卵巣・子宮の全摘出を行うのが一般的な治療法で最も推奨されます。また、術後の管理も大切です。

 

淀川中央動物病院

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