症例詳細

多形紅斑

種 類 シーズー
年 齢 7歳
診療科目 内科  皮膚科 
症 状 全身にかさぶたができ、他院にて抗菌薬を処方されていたが改善がない。
症例の概要

多形紅斑は、明らかな発症原因は不明ですが、何らかの抗原(薬物、細菌、食物、接触物、ウイルス、腫瘍など)に対して発症する免疫介在性過敏反応と考えられています。難治性の皮膚炎の場合には皮膚の病理検査が有用となります。

検査結果

頭部、顎下、肘、膝など全身に血が固まってできた瘡蓋があり、剥がすと出血および紅斑が認められました。

アラキジン毛刈り前3 アラキジン毛刈り前4

 

 

 

 

 

 

アラキジン毛刈り後2 アラキジン毛刈り後4

 

 

 

 

 

 

 

 

抗菌薬への反応が認められず、細胞診や病理検査でも原因がわからなかったため、鎮静下でパンチバイオプシーを行いました。

その結果「多形紅斑」と診断されました。

治療方法

多形紅斑は、明らかな発症原因は不明ですが、何らかの抗原(薬物、細菌、食物、接触物、ウイルス、腫瘍など)に対して発症する免疫介在性過敏反応と考えられています。

そのため関与が疑われるものを極力除外することが必要となります。

なかには原因不明(特発性)に発生することもあります。

今回のシーズーさんは、発症前にいつもと違う種類のワクチンを接種したとのことでした。

これが原因かどうかはわかりませんが、それ以外に心当たりはないとのことでした。

その他に基礎疾患等も認められなかったため、プレドニゾロンおよびシクロスポリンにて過剰な免疫反応を抑える治療(免疫抑制療法)を開始しました。

 

治療開始1週間で病変はかなり改善し、徐々にプレドニゾロンを減量しているところです。

 

症例について

多形紅斑は熱傷や化学薬品による熱傷に類似します。

紅斑、わずかに隆起した丘疹や局面を特徴とし、皮疹は拡大性で、全身性の鱗屑、痂皮が認められます。

重度になると中毒性表皮壊死症と呼ばれ、疼痛を伴う水疱、潰瘍、表皮壊死が特徴です。

中毒性表皮壊死症では沈鬱、食欲不振、発熱が併発することもあります。

 

 

皮膚に炎症を起こす原因は様々ですが、細菌感染やアレルギーなどの他にも、今回のように過剰な免疫反応が関与することもあります。

症例として多くはありませんが、難治性の皮膚炎の場合には皮膚の病理検査が有用となります。

 

淀川中央動物病院 藤木

 

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