症例詳細

前十字靱帯断裂について

種 類 犬 猫
診療科目 外科 
症 状 急性の跛行です。昨日まで、もしくは、ついさっきまで普通に歩いていたのに…いきなり!!というのが一番のわかりやすい症状です。今回私が担当したポメラニアンもさっきまで普通に歩いていたのに、いきなに足を拳上して歩かないんです。と患肢を挙げて3本足で立ってきました。膝関節が熱感を持ち腫れることもあります。患肢を拳上ししだいに使わないようになってきます。症例によっては、その後数週間程度で疼痛が緩和われだんだんと患肢を使えるようになってくる症例もいます。

検査結果

診断には触診が重要です。脛骨の前方引き出し徴候の有無の確認と脛骨圧迫試験を行います。前十字靭帯は脛骨を前方への変位を制御する唯一の靭帯です。脛骨の前方への変位は前十字靭帯断裂を示唆します。脛骨圧迫試験は前十字靭帯が断裂している症例が患肢に体重をかけた時に脛骨が前方へ変位するという病態を直接反映しています。なので脛骨圧迫試験は、脛骨の前方引き出し徴候よりも前十字靭帯断裂を検出しやすい傾向にあります。

今回担当した症例は脛骨の前方引き出し徴候は完全に確認することができませんでした。なぜならば、今回の症例は13歳で膝蓋骨内方脱臼を小さいころから持っていてたことから、慢性経過をたどり膝関節の周囲い組織が肥厚し膝の安定を改善させていたと思われます。ところが、何かの拍子で痛みが発生し、今回の後肢拳上をしめしたのだと思います。

治療方法

外科治療が第一選択です。今回の症例は、膝蓋骨内方脱臼の整復と共に前十字靭帯断裂に対するテンションバンドを行いました。

体重5kg未満の子は場合により保存的治療が可能なこともありますが、関節炎が進行してしまう場合もあるので注意が必要です。内科治療は約2週間の消炎鎮痛剤とケージレスト(絶対安静)を行います。2週間たっても改善が認められない場合は外科的治療を行うことをお勧めします。

術後の経過

入院で約1週間のケージレストと疼痛管理を行いしっかりとした管理のもと退院しました。

術後1ヵ月後の検診には跛行もなくしっかり接地し歩行しています。

前十字靭帯断裂の予防は、肥満の子は体重管理をしっかり行うことが必要です。また、膝蓋骨脱臼がある症例では脛骨の内旋により前十字靭帯に負荷が加わり断裂を起こす可能性が高いため、膝蓋骨脱臼の整復手術を行うことも断裂を予防することに繋がります。

淀川中央動物病院

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