症例詳細

犬の全耳道切除術

種 類 柴犬
年 齢 8歳
診療科目 外科  皮膚科 
症 状 アトピー性皮膚炎を長年患っており、特に耳の痒みをひどく訴える子です。
飲み薬で体の痒みは治まり皮膚の状態もかなり良くなったのですが、耳の痒みだけは根強く残っていました。
症例の概要

慢性外耳炎が続くと耳道自体が変形し、手術で摘出しないといけなくなることがあります。今回はどのように私たちが判断しどういった治療がされているのか、その一端をご紹介します

治療方法

当初ステロイドを含めた内科治療によって、全身の痒みはなくなりましたが耳の痒みはなかなか収まりませんでした。

薬を強くすると症状は無くなりますが、①変性した耳道は内科治療ではもとに戻らないこと②強い薬を一生涯続けることは体の負担が大きいこと、を考えると外科的に変性肥厚した耳道を切除する方が内科治療を継続するより長い目でみると負担が少ないと考えました。

〈手術の方法〉

飼い主様の耳をできるだけ残したいという要望も踏まえ、耳介は柴ちゃん特有の立耳を維持させつつ耳道を切除しました。

まずは手前の縦の耳道(垂直耳道)を切除し耳道の様子を確認したところ、まだ変性が奥まで続いていることが判明(写真、下の鉗子でつまんでいるところ)

耳手術tri最終的に耳の入り口以外のすべての耳道と耳の奥の頭蓋骨の一部(鼓室包)まで炎症が波及していたため

全耳道切除術と鼓室包切開術を行いました

病理検査結果:慢性炎症性変化

細菌培養結果よりセファレキシンが有効との結果より同薬剤にて抗菌を3週間継続しました

術後の経過

立耳状態は維持され、手術による障害(顔面神経麻痺)もありませんでした。

立耳を作るために1cm程の正常な耳道を残しているので、その部位が将来痒みが出てくる可能性は否定できません(立耳を作るためにはやむを得ないところです)。

抜糸をする頃には手術をした耳より手先を気にしていたので(手術前後は痒み止めを弱くしているので)、手術によって耳の不快感からは解放されたと思います。

淀川中央動物病院

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