症例詳細

フェレットの誤食・脾腫

種 類 フェレット
年 齢 5歳8ヵ月
診療科目 エキゾチックアニマル 
症 状 数日前からの食欲不振と体重減少を主訴に来院
症例の概要

フェレットにおいて誤食や脾腫は比較的よくみられます。どちらも外科的な介入が必要となることの多い疾患です。

検査結果

活動性の低下あり。

身体検査や画像検査で、胃内にレントゲン不透過性の異物と、脾臓の腫大と腫瘤病変を認めました。

治療方法

麻酔下にて、胃切開を行い異物を摘出

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1cm程の大きさのゴム様のものが摘出されました。

また腫大した脾臓も摘出しました。

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こちらの腫瘤病変は病理検査を行います。

術後の経過

フェレットは犬猫と比較して体格が小さく、術中の体温低下が著しく生じます。

手術当日はボーっとしており心配されましたが、翌日以降は元気を取り戻し、術後2日目にはすっかり元の活動性まで回復しました。

今回は胃切開を行っているため、流動食→ドロドロにした缶詰を少量から開始しています。

入院食も喜んで食べており、経過は良好です。とても元気になって退院していきました。

あとは脾臓の病理検査結果を待つのみです。

症例について

脾腫の原因は特定が困難で、ウイルス感染、ヘリコバクター等の細菌感染、腫瘍、機能亢進、自律神経失調によるうっ血や、インスリノーマ、副腎疾患、心疾患などの全身性疾患からの併発など、さまざまな要因で生じます。

脾腫は触診でも確認できるほど大きくなりますが、腹腔内の多くを占めると、腹部膨満、食欲不振などがみられます。

今回の症例では脾腫の程度は中程度でしたが、脾臓に腫瘤病変が認められました。

今回の主訴である食欲不振との関連は不明ですが、脾臓の腫瘤病変は、良性所見であっても破裂した場合、命に関わることがあるため、治療と病理検査目的で同時に摘出しました。

 

またフェレットは元々かなり好奇心旺盛な動物であり、周囲にある様々なものを噛むことを好みます。とくにゴム製の物を好み、スポンジゴム、ゴム製品、コルクなどは誤食で多くみられます。そのため、フェレットで最も実施される手術の1つが誤食で胃や小腸における異物除去手術です。

消化管内異物において最もよくみられる臨床兆候は、嗜眠や食欲不振、下痢です。中には歯ぎしりや流涎、顔をこするといった悪心を示す場合もあります。

フェレットは介助なしに消化管内異物が通過することはほとんどありません。小さな閉塞物であれば潤滑剤などの投与で通過することもありますが、ほとんどの消化管内異物は外科的に除去しなければなりません。

腹膜炎や敗血症の兆候や、合併症の発生がなければ全体として予後は良好です。

 

淀川中央動物病院 本田

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