症例詳細

フィラリア症

種 類 ミニチュア・ダックス
年 齢 9歳
診療科目 内科 
症 状 咳、息切れ
症例の概要

フィラリア症は蚊を介して犬の心臓や肺動脈に寄生する犬糸状虫によっておこる病気です。予防薬を投薬していても不適切な投薬方法により感染してしまうことがあります。

検査結果

心臓エコー検査にて虫体を数匹確認しました。血液を用いたフィラリア抗原検査では強陽性となりました。

治療方法

フィラリア症では、子虫であるミクロフィラリアの駆除と成虫の駆除、さらに症状に対する治療によって方法が異なります。重度の感染している場合、駆虫することより死滅虫体による血管塞栓の可能性があります。また、フィラリア症では犬糸状虫を駆虫できたとしても、肺血管病変は不可逆的なものであり心肺機能の障害は残ってしまいます。主な治療方法は、以下のものがあります。

・薬で駆除
・外科手術(心臓に寄生した成虫)→首の頚静脈から器具を挿入し心臓から成虫を取り出す
・対処療法→症状を軽減する処置

本症例では外科手術は行わず、ミクロフィアリア駆虫薬であるモキシデックをはじめ、イベルメクチン等を成虫駆虫量投与し、虫体死滅抗原に対するアレルギー反応をステロイドで抑制する対症療法を行い、現在症状は落ち着いています。

症例について

フィラリア症は蚊を介して犬の心臓や肺動脈に寄生する犬糸状虫によっておこる病気です。犬の体内に侵入したフィラリア幼虫は成長しながら70日後には心臓に達し、6ヵ月後には子虫であるミクロフィラリアを生む成虫へと成長します。慢性フィラリア症では咳、息切れ、腹水の貯留、肝臓や腎臓の障害、急性フィラリア症では元気消失、赤褐色の尿、黄疸、呼吸困難といった様々な症状が現れます。フィラリア感染は蚊の発生後1カ月から蚊の発生終息の1ヶ月後(5月〜12月)まで予防薬を投薬することにより予防できます。予防薬には錠剤、顆粒、チュアブル、スポットタイプ、注射タイプなど様々な種類がありますが、予防薬はフィアリア幼虫のある一定の幼齢にのみ有効に作用するため、投薬間隔の遅れや、体重にみあった薬用量でなかったり、有効成分の吸収不良がおこると、投薬しているのにもかかわらず犬糸状虫の感染が起こることがあります。そのため、翌年に予防薬を投与する前には必ずフィラリアが寄生していないか検査することが必要となります。

予防薬投与をただ一回遅れるだけで犬糸状虫に感染する可能性があるため、フィラリアから愛犬を守るためには、決められた期間に投薬間隔をしっかり守ることが重要です。

獣医師 石丸

淀川中央動物病院

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