症例詳細

コクシジウム感染

診療科目 内科  リハビリ・予防医療科 
症例の概要

コクシジウム感染は子犬・子猫に多く、便検査で発見されますので、新しい子を迎えたらいちど便検査を実施しましょう。

症例について

病院には様々なペットちゃんが来院されます。体調を崩した子、ワクチンやフィラリア予防など予防関係、

それから、家に迎えて間もない子犬・子猫さんも多数来院されます。

先日経験した症例2例について、どちらもまだ小さいワンちゃん、ネコちゃんで、共通点がありましたので、ご紹介しようと思います。

 

最初は、ワクチン接種で来られた子猫さん。

元気いっぱい、体調も問題なかったのですが、念のためと持参された便検査で大量のコクシジウムが見つかりました。コクシジウムはペットちゃんに感染する寄生虫、原虫の1種です。

こちらがその写真です。

 

楕円形のカプセルひとつひとつが、オーシストと呼ばれる、感染力を持ったコクシジウムの卵(のようなもの)です。

かなりたくさん確認できますね。1視野でこれほどたくさんのオーシストを見るのは初めてでした。

 

この子は、飼い主さんが便を持ってきていただいたので、発見することができ、薬で駆虫することができましたが、便がなければ見逃してしまうところでした。

小さい子は、どうしてもコクシジウムをはじめとする寄生虫の罹患率が高いので、ワクチン接種などで病院に行かれるときは、下痢などがなくても、便を持って行って便検査してもらうことをお勧めします。

 

 

次にご紹介するのは「下痢をして元気がない。ご飯を食べない」といって来られた子犬さん。まだ家に来て数日しかたっていないとのこと。

見れば、確かにぐったりしており、診察台の上でじっとうずくまって動きません。目もうつろです。

血液検査で「脱水」と「低血糖」が確認され、おそらくその二つによる体へのダメージが大きいと考えられました。

小さい子がひどい下痢をしてしまったり、食餌をとれない時間が続くと、すぐに血中の水分や糖分が失われてしまいます。このまま放っておくと命の危険につながりかねない状態です。

 

その後の検査で、便からコクシジウムが発見されました。コクシジウムによる下痢だった可能性が高いと考えられます。

コクシジウムは感染すると下痢など消化器症状を起こしますが、重症化しない場合も多く、ほとんど無症状なことも珍しくありません。ただ、体力のない子犬さん、子猫さんでは、しばしば重篤な下痢を引き起こし来院されるケースが非常に多いのも特徴です。

コクシジウム寄生に対しては、駆虫薬の処方でほぼ解決できますが、このような症例では、下痢によって体調がかなり悪くなってしまっているため、点滴や給餌など、積極的な治療が必要になってきます。

幸い、このワンちゃんの場合は、早めに連れてきていただいたために、すぐに回復し大事には至りませんでしたが、小さい子のコクシジウムは要注意だな、と改めて実感させられた症例でした。

 

コクシジウムには様々な種があり、ペットちゃんにかかる種、ヒトにも伝染する特殊な種などいろいろあります。

駆虫は飲み薬で比較的簡単にできます。糞便がついたものや食器などは消毒する必要がありますが、いわゆる消毒薬は効きにくく、乾燥や熱に弱いため、熱湯消毒が最も頻繁に行われます。

 

 

まだ生まれて数か月の小さい子は、体も小さく、免疫力もないため、体調を崩しやすく、いったん調子を崩すと重症化しやすい傾向にあります。

コクシジウムのような寄生虫が悪さをしていることも多いので、家に迎えた子の糞便検査をはじめとして、下痢や吐き気、食欲など、ペットちゃんから発信されるシグナルをよく見ておいてあげましょう。

何か気になるところなどありましたら、お気軽にご相談ください。

淀川中央動物病院

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