こんにちは看護師の高市です。今回は体重管理のために必要なカロリーの簡単な計算方法を投稿させていただきます。
★体型を知る★
体型や体格は、ワンちゃんやネコちゃんの種類によってもさまざまな特徴があるため、見た目だけでは判断できませんが、両手の親指を背中の真ん中に置いて背骨と肋骨を指で触った時の感触が目安の一つになります。
《痩せすぎ》
肋骨が簡単に触れ、どこから見ても肋骨や背骨、肩甲骨や腰の骨までも浮かび上がって見えます。
《痩せ気味》
肋骨はわずかな脂肪で覆われ、簡単に触ることができます。腰の皮下脂肪もわずかでゴツゴツした背骨が触れる。横から見ると肋骨が見えます。
《標準》
背骨や肋骨を触ることができます。また、横から見ると肋骨はほとんど見えませんが、肋骨から後ろのお腹の部分が細くなっています。真上から見ると腰にくびれがあります。
《太り気味》
触るとやや厚みのある脂肪がついていて、背骨や肋骨を触ることができません。また、横から見ても上から見ても腰のくびれがほとんどありません。
《肥満》
クッションのような脂肪で肋骨が覆われていて、背骨も肋骨もまったく触ることができません。もちろん横からも上からも腰のくびれがなくズンドウで、後ろから見るとお尻が丸く、頭が見えません。
★カロリー計算の仕方★
RER=70×(体重kg)0.75 (70×体重の0.75乗)
※安静時エネルギー摂取量のことをRERと言います。
電卓にルートのボタンのある計算機があれば、簡単に計算できます。
例えば、体重5kgの子の場合、
① 5を3回かける
5×5×5=125
②ルートボタンを2回押す
③70をかける
④答え 234kcal
⑤次に今与えてるフードのパッケージに○○キロカロリー/○○グラムと表示されていると思います。
234×○○グラム÷○○カロリーで一日の与える量が決まります。
ただし、この数字は一日中安静にしていた場合の必要カロリーです。
さらに以下の数字を掛け算してください。
・4か月までの仔犬の場合
RER×3.0
・12か月までの幼猫・母猫の場合
RER×2.5
・12か月までの仔犬・母犬の場合
RER×2.0
・通常の成犬の場合
RER×1.2
・通常の成猫の場合
RER×1.6
・高齢期の犬の場合
RER×1.4
・高齢期の猫の場合
RER×1.1
・肥満傾向の犬の場合
RER×1.4
・肥満傾向の猫の場合
RER×1.0
・減量中の犬の場合
RER×1.0
・減量中の猫の場合
RER×0.8
動物が健康で元気に生きていくために必要なカロリー数は、動物の種類・年齢・健康状態・体型等でそれぞれ異なります。
ペットは自分で食餌量のコントロールができず、与えられただけ食べてしまうこが多いため、オーナーさんがそのこに合った食餌の量を知ることがとても重要です。
※健康的で元気なこに対しての計算式のため、持病をお持ちの動物さんは、獣医師に指示された処方食・量をあげて管理して下さい。